貴方の"ココロ"には (ページ6)

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大切な本と私自身ページ6

私はあの後いじめる人たちにお得意の空手で撃退した。

放課後になり帰ろうとしたときあの本がどこにもなかった。

A「うそ……」

私はその後、教室や食堂、非常階段、隅々まで探したが見当たらなかった…。

A「どうしよう……」

学校を出てとぼとぼ歩いていると正面からくる人にぶつかってしまった。

A「す、すみません！！大丈夫ですか…？」

？「いったたた、大丈夫！あなたもケガない？」

A「わ、私は大丈夫です！すみません！！」

私より小柄で髪は胸元くらい。とても優しい。でもどこか男気の感じる女の人だった。

？「あれ？その制服。もしかして英徳学園？？」

A「は、はい。そうですけど……」

つくし「私牧野つくし！元英徳学園！あなたは？」

A「松本Aです……。」

つくし「よろしくね！Aちゃん！」

つくしさんは元英徳学園の生徒だといった。
私と同じでいじめられていたらしい。

その事で意気投合し、近くのお店でお話することになった。

つくし「そっか、、。赤結びか。いじめはなくなったと思ってたんだけど、まだあったんだね。」

A「はい……。」

つくし「そうだ！今度道明寺家で永徳学園限定のパーティがあるの！Aちゃんも参加しない？」

A「え…？？わ、私はいいです。それにドレスも持ってませんし。」

つくし「私が貸してあげる。それでそいつら見返そう！それにAちゃんお化粧すれば絶対可愛から！」

そう。私はどすっぴんで丸眼鏡。三つ編みという昔ながらのかっこをしている。
ただただ目立ちたくなくてこれにしているのだが、つくしちゃん曰くある意味目立っているらしい。

つくし「とにかくおいでよ！道明寺には私から伝えておくからさ！じゃ！まってるね！」

A「え！！あの…！！」

つくしちゃんは元気よくお店を出ていった。

A「どうしよう…………」

だが、このパーティが私の人生を大きく変えるなんて今の私はなにも知らない。