すの家族

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熱を測れば38度ジャスト。


蓮の平熱は35.3とかで低いし、いつもは高くても37.5とかだから尚更辛いだろうなと思いながらしがみついてる蓮の頭を撫でる。


照「兄貴。りょう兄ちゃん38.5分もあった。」


辰「ありゃ、そんなにいったか…。」


照「れんは？」


辰「蓮も38度あった。いつもより高いから辛そう…。」


照「りょう兄ちゃんはとりあえず寝たから、今のところは大丈夫そうだけど、蓮は寝てくれるかな？」


蓮「…たっちゃ…ﾝ…ぴぃ…？」


辰「ん？翔太？もうすぐ起きると思うけどな。」


蓮「…んん…ぴぃ…ぴ…ｸﾞｽｯ」


辰「泣かない泣かない。翔太すぐ来るよ。
照、ラウが起こしてくれてるはずだけど見てきてあげて？」


"コンコン"


ラ「たつにぃちゃん!!しょうにぃちゃん起きた！！」


翔「……はよ…。」


蓮「…ぴぃ…？ｸﾞｽｯ…ぴぃ……ｸﾞｽｯ」


辰「翔太！いい所に！！蓮見てくれる？」


翔「…ん…。れん…おいで？」


辰「朝、ご飯でいい？持ってくるよ。」


翔「んー。いいや、あとでたべる。」


辰「そう？分かった。」


翔太に蓮を任せて俺たちは部屋を出る


辰「ラウ、翔太起こしてくれてありがとね。」


ラ「うん！ぼくちゃんとね、りょうにぃちゃんがおねつだよってゆったんだよ！！」


辰「ありがとうね。ラウは先にしたに行っててね。」


ラ「はーい！！」


元気に階段を降りるラウを見届けて、涼太の部屋に行き、冷えピタ貼ったり、汗拭いたり、いつも涼太がしてくれていることをしたりで、もうクタクタ。


一段落してソファに座り時計を見ればもう10:30。


照「あっ、兄貴、亮平とこーじ、部活行って、だいちゃんも仕事行ったよ。」


辰「え？あっ、そっか。ありがとな、照。」


気づけば亮平も、こーじも部活でいなくて、大介も仕事に行ってて、ラウの相手をひかるがしてくれていた。


照「兄貴、コーヒー飲む？」


辰「え！飲む飲む！！ありがと。」


ラ「ぼくものむ！！」


照「ラウは牛乳な。」


ラ「えぇー！！たつにぃちゃんとおんなじのがいーいぃー！」


辰「少し飲んでみてダメだったら牛乳にしよ？」


ラ「やったー！！ありがとう、たつにぃちゃん！」


照がコーヒーを入れてくれて、ラウに飲ませたら案の定まだ飲めなくて、撃沈してた笑


でも、俺たちは大事なことを忘れていたんだ。


あいつがいつも無理をすることを。

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