Case9 : ページ29
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付き合ってます
Case9 : 天の川に願いを . Ren side
康二の家にお泊りしていたある日のこと、
俺の袖をくいっと引かれた感覚がして見てみると、そこにはいつになく目をキラキラさせた康二かいて。
『めめ！今日は七夕やで！』
「あー…そういえば７月７日か。」
『うん！やから頼んでてん！これ！』
何が入ってるのかずっと気になってた、部屋の端っこに置いてあった段ボールを康二が楽しそうに開けた。
「…え、なにこれ。」
『えぇっ！？どう見ても笹の木やんか！』
「…わざわざ買ったの？」
『そうやで！イベントって楽しまな損やん！』
いや、七夕行事で楽しんだのなんていつまでだろう…。
正直小学生の時にはもう飽きていた気がする。
それを２６歳にもなって存分に楽しもうとする男なんて日本中探してもこの人だけかもしれない。
『短冊も昨日つくったから！ここに書いて！！』
「え、これ何書くんだっけ？」
『えぇ！覚えてないん！？
願い事書くんやんか！一年に一度の！空におる偉い人が叶えてくれるから！』
願い事と言われてもすぐには出てこない俺に対して、もう決まってたのか真剣に書き込む康二の短冊を覗き込んだら、軽くぺしっと叩かれた。
「いてっ、」
『もう！見んといて！』
「見ちゃだめなの？」
『あかんの！見られたら！叶わんくなるやん！』
さっきから知ったかぶってるけど康二だってほんとのこと言ってんのかよ…という疑問は抱きつつも、嬉しそうな楽しそうなその横顔を眺めながらふと思いついた言葉を短冊にスラスラと書き込んだ。
康二がベランダに立てかけた笹の木の枝に、お互い見えないように短冊をつけて。
『たまにはこういうのもよかったやろ？』
「うん、ちょっと楽しかった。」
『んふ、なら良かった。』
ふたりベッドの上。
康二がくすっと笑いながら俺の方に擦り寄ってきたから、俺も康二の背中に腕を回した。
「んで、何書いたの？」
『もう、教えへんってば！』
「えー、まぁいっか。明日康二より早く起きてこっそり見よっと。」
『俺より早くなんか起きれるわけないやんめめが〜。』
「起きるし。…多分。」
『あは、可愛いなぁもう(笑)』
俺からしたらぎゅうっと抱き着いて俺の胸に頬をすり寄せる今の康二が圧倒的に可愛いんだけど。
ふわふわした目の前の康二の髪を優しく撫でると、それに応えるように抱き着く力が強くなる。
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あきさん！コメントありがとうございます！！そう思ってもらえる作品が作れてほんまに嬉しいです( ; _ ; )！！1番嬉しい褒め言葉が聞けて喜んでます！！これからも期待に応えれるように頑張ります！！素敵なコメントありがとうございました！！ (2020年7月13日 0時) (
レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 今回も素敵な作品ありがとうございましあ(;o;)何度も読み返してしまうくらい作者様の作品がだいすきです！これからも楽しみにしております(^-^) (2020年7月12日 17時) (レス) id: 1c418bb080 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)リンクできててましたかね…！私的に凄いパワーワードやなって思ったので書いちゃいました（；＿；）ほんとに幸あれですね（ ; ; ）平和に幸せになってほしい。（ ; ; ） (2020年6月25日 1時) (レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 実際のライブとリンクしながら読みました…泣きそうううう。こーじに幸あれと願いますほんと…！ (2020年6月22日 12時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*´∀｀)こっそり始めてました（笑）更新頑張ります！ありがとうございます！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2020年5月15日 23時
