これが（す）です。 (ページ2)

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nb×ru ページ2

: 戦略に引っ掛かった

(nb)

おかしい

何かがおかしい

なんか、なんかが。

宮「ラウールが最近グイグイ来なくて寂しいのかあ」

「は？！？！」

俺の心のモヤモヤは涼太によって一発で解決ようで

宮「話に行けば良いのに」

「なんなんだよ、別に俺はっ、」

絶対認めるものか

あんなガキに俺が？

「ないないない」

〝いわもとくーーん！〟

当の本人は照やら目黒やらにベタベタしている

「はあああ…」

宮「認めれば良いのに好きって」

涼太はほぼ呆れている

まあ、同じ悩みを何度もしているから呆れるのも分からなくもない

「しょっぴー！とか言って来てたのに。あいつ。」

宮「好きだねえ。」

いや絶対認めない

17歳の年下男を俺が、

宮「ラウー、ちょっと来れる？」

「え？は？？？？」

止める前に本人は嬉しそうな顔をしてタタタッと走って来た

『なーにー、だてさん！』

宮「しょうたが話したいんだって」

いや、ストレートすぎない？

え？何言ってんだよ

『え？！本当？！しょっぴー！！！！』

「あー、いや、なんて言うか…」

気づけば涼太は居なくなっていて、

ラウールと2人きり

いや2人きりではないけど、
メンバーの方を見ればコソコソと話している

「くそ、あいつら…」

俺がラウールを好きだと、みんなが気づいてたらしい

いや俺だって分かってたよ、好きだって

『しょっぴーしょっぴー、僕も話したい！』

ゼロ距離のこいつはぎゅっと抱き締めてくる

「…れも」

『え？何？』

「俺も！！！話したかった！！」

思わずでかい声で言って気づいた時には

楽屋はシーンとなっていた

『んふふふ、大好きしょっぴぃ』

こいつはなんなんだよ

「急に話しかけないとかやめて、まじで」

『それどう言う意味？』

「あー…だから、…寂しいつってんの」

『えええ～？それって、僕の事好きって事～？』

待ってくれ、なんなんだこの17歳

阿「本当素直じゃないよね」

向「ほんまやなあ…ツンデレってやつなんか？」

くっそ

「そうだよ、好きだよ！！！！！だから俺の近くにいろ！！くそ！」

『んふふふふ、俺も大好きいーーー』

深「あれは稀に見るツンデレだな」

宮「まあ良かったね。作戦がうまくいって。」

〝押してダメなら引く？〟

？〝そうだよ、やってみよラウール〟

まんまとガキの戦略に引っ掛かってしまった