お兄様の助言 ページ14
阿部 side
Aちゃんにはかっこつけてデートに誘ったものの、何もプランが浮かばずに時間だけが過ぎてく。
せっかく連絡先を手に入れたのだからと、おはようとか、おやすみとか、挨拶程度のやり取りは毎日続けているものの、俺はこんなにも恋愛が不慣れなのかと嫌になる。
阿部「………、はぁ。」
深澤「うわぁため息ついてんのムカつく〜！」
阿部「なんでよ。」
深澤「まじでさ、いつ誘うわけ？俺ずっと待ってるんだけど？」
阿部「ふっかは待たなくていいってば。」
深澤「連絡は取ってるのになんでさっさと誘わないかな〜。」
阿部「どこに行くのがいいかなとか色々考えてたら分かんなくなっちゃって…。」
深澤「スケジュール的にもそんなに時間取れないだろうし、まずは食事にでも誘えよ。それなら個室のとことか選べばいいじゃん。」
阿部「まあそうなんだけど。」
深澤「個室なら俺同行する必要なくね？」
阿部「あ、たしかに…。」
深澤「ちなみにAは中華より洋食。和食が1番好き。」
阿部「知ってる。」
深澤「いや知ってんのかよ！なら余計早く誘えよ何してんだよ！」
阿部「店悩んじゃって…。」
深澤「お前さぁ！！まったく、悩んでる店のリストとかないの？」
阿部「これとこれと、この3つまでは絞った。」
深澤「ふーん。あ、これいんじゃね？しゃぶしゃぶ好きだよA。」
阿部「まじか。」
深澤「うん。前にもたしか行ってみたいって言ってたような…。」
阿部「は！？まじ！？」
深澤「うん。」
阿部「いや、もっと早く教えてよ…。」
深澤「こういうのはさ、阿部ちゃんが決めてくれたってのが大事じゃん。」
阿部「ん。ありがと。」
深澤「っしゃ、ごちになりまーす。」
阿部「は？ふっかいらないんだけど。」
深澤「なんでだよ！」
阿部「自分で言ったんじゃん。個室なら俺いらないって。」
深澤「あ………。え〜俺も上手いしゃぶしゃぶ食いたい！！」
阿部「行きたいなら自分で予約して自分で払って。」
深澤「へいへい。」
阿部「Aちゃんいつ空いてるかな…。俺の空きが…。」
深澤「阿部ちゃん。」
阿部「ん？」
深澤「Aのこと、よろしくな。」
阿部「分かってる。ふっか、俺ちゃんと本気だよ。」
深澤「ん。泣かしたらぶん殴るわ。」
阿部「顔はやめて。」
深澤「なんで殴られる気でいるんだよ。」
阿部「冗談だよ。」
少し震える指先で、遂にAちゃんをお誘いした。
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瑠奈(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けましたら幸いです。 (2022年10月7日 11時) (
レス) id: 596bd3bacd (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいねあと気温差すごいので体調などにも気をつけましょう (2022年10月6日 20時) (レス) @page1 id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠奈 | 作成日時：2022年10月5日 23時
