ずっと、もっと。 (ページ26)

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「え、それ絶対うまくいってなくないですか？」

ストレートすぎる元太くんの言葉に
坦々麺の肉が変なところに入りむせる

「大丈夫ですか？はい、お水」

「…ありがと、やっぱそう思う？」

サークル室で偶然顔を合わせた元太くんと
ラーメンを食べに行こうとなり、
話の流れで最近のうみの様子を伝え今に至る

「チャンスじゃないですか、どうします？別れたら」

「どう、って……どうするかな
私の言葉で、恋愛対象としては壁を作ったんだよ
今更無理だよ、絶対に」

「そうですかね、でも好きなんでしょ
伝えてみるだけ伝えるのはアリだと思うけど」

「どうするかは別として
逃げ続けるのもなぁと思わなくもない、かな」

店を出て2人歩き、気付けば私の家の前

「ありがとうね、あがってく？」

「いや、レポートまだ終わってないんで帰ります」

「そっか、送ってくれてありがとね」

「じゃあ、おやすみなさい」

最近、こうやって元太くんとご飯を食べたり
＂そういうこと＂をするためだけに集まることが
前よりは少なくなった

元太くんはいつも私の話を聞いてくれるけれど、

前に少しだけ聞いた好きな人の話とか
元太くんはあまり自分の話をしない

結局、居心地がいいなと思わせてくれてるのかなとか

ちょっとだけ最近元太くんといると
胸がきゅっとなることがある