ずっと、もっと。 (ページ15)

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「そういや、A！」

しばらく雑談を続ける中で
突然うみから名前を呼ばれる

「何？」

「怜奈さん、めっちゃ喜んでくれた！
まじで助かった」

そういえば一昨日くらいが
怜奈さんの誕生日だったっけ

なんて思いながら頑張って笑みを浮かべる

「よかった、最後まで悩んだ甲斐があったね」

私，ちゃんと笑えてるよね

あぁ、このバカみたいな会話聞きながら
元太くんはまた可哀想なんて思ってるんだろうな

「えー怜奈さんのプレゼント選び行ったんですか？」

…知ってるでしょ、私話したじゃん

「元太はモテるからそういうの選ぶの得意そう」

「いや俺モテないっすよ、肝心の好きな人とかに
振り向いてもらえないタイプ」

「え、好きな人いんの？」

「…海人さんには教えないでーす」

なんでだよと2人がじゃれあい始め、ふと時計を見る

「…あ、私バイト行かなきゃ」

逃げるようにその場から離れる

部屋のドアを閉める直前、

元太くんと目が合った

…気がした