久しぶりに帰ったヨコハマは変わってなかった２【文スト】

49話 ページ21

探偵社を後にした私たちはとある倉庫街にいた
一台のタクシーと共に

3人は車内に、私はタクシーの外で車に寄りかかっている

____悪いな、急に頼んで

そう国木田が切り出した

_電話で連続殺人事件の犯人が分かったと仰っていましたが…これから犯人逮捕に向かわれるんですね

____そうだ

_ならば急ぎましょう！どちらです？


____"ここだ"

そう。国木田が言った通りこの事件の犯人はこのタクシー運転手なのだ

｢は？｣

『聞こえなかった？この一連の事件の犯人はあなたってことだ』

｢そうだ。犯行現場はここで、犯人はお前だ｣

『あなたはタクシーの乗客に催眠ガスを嗅がせ、気絶した所を誘拐…もちろん自分はガスマスクでもつけて』

｢一体あなたに何がわかるのです！｣

｢しかし一体何の目的で？｣

｢出荷だよ｣

そう太宰が答え、出荷について敦に説明していた

狼狽えているタクシー運転手

それに突きつけるように国木田が犯行の説明をした





にしても…このタクシー















何者かに包囲されてる

『ﾁｯ やな予感がするな』



｢取り引きを致しましょう！｣

『取り引き…ね』

｢条件を呑んでいただければ、僕は自首します｣


『条件？』

｢武装探偵社で僕を保護してください！
期限は検察取調べを終え、取引による証人保護が成立するまでの十二時間｣

｢どういうことだ？｣

タクシー運転手の話によると、彼は何者かに嵌められようだった

｢それで？保護して欲しい理由は？｣

｢実は誘拐した者の中に…｣








＿＿＿＿＿＿＿ポートマフィアの関係者がいたらしいのです


『｢そりゃ拙い｣』

その直後車体に大きな衝撃と銃声が鳴り響いた


あの気配はやはりポートマフィアのものだったか…

｢助けてくれ!!｣

｢おい！｣

｢死にたくない！｣

運転手は車を飛び降り倉庫へ逃げ出した

車内に取り残された3人も降り、車を盾に隠れた


｢国木田さん！携帯が繋がりません！｣

｢妨害電波だね｣

｢運転手を失えば、真相は闇の中だ…


太宰と野上は運転手を追え、小僧は警察に救援を要請。俺が奴らを引き付ける｣


『国木田、私はここに残る。私がここにいる構成員(・・・・・・・・)の相手をする。今から厄介なやつが来るからな。そっちの相手を国木田に頼む』

｢わかった。お前ら頼むぞ｣

『｢｢了解｣｣』


ひとつ他のものより強い気配を感じたが…

その直後タクシーは真っ二つになった


やはり彼も来てたか








＿＿＿＿＿芥川

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