38,貴方とのさよならを ページ38
「ごめんね。こんな事お願いするのは酷な事なのは判ってる。でもこれが私の最期の我儘だから・・・」
治さんは抱き締めていた力を緩めて顔をあげ此方を見る。
「判った。この髪飾りは私が預かる。だから最期に君と接吻させてくれないかい?」
頷くと彼の端正な顔が近付いて温かい物が重ねられる。優しい其れは少し経って直ぐ離れた。
瞼が重くなる。最期に腕を上げて彼の頬に手を添える。ずっとこの感触を覚えられますように
「さようなら治さん。私は、ずっと貴方だけをこれからも愛しています」
最期に綺麗な髪飾りの鈴の音が聞こえた気がした。
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ユリア(プロフ) - すごく泣きそうになりました!でも、とてもいい結末だなーと思いました。 (2023年2月3日 23時) (レス) @page40 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
小指よくぶつける - めっちゃ泣いた。……!! (2020年8月27日 23時) (レス) id: eb8322ff5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみる(プロフ) - 粉雪餅さん» 嬉しいお言葉有難うございます!楽しんで頂けて私もとても嬉しいです!有難うございました! (2019年9月21日 13時) (レス) id: 752a7ff7e6 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪餅 - ゆうみるさん» 面白かったです!とっても泣きそうになりました!小説面白かったです (2019年9月21日 8時) (レス) id: bd26a6d5e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみる(プロフ) - ななさん» 最後まで見て下さったんですね!!有難うございます泣 本作品楽しんで頂けたでしょうか?次回作はまだ思い付いてはいませんが次がありましたらまた見て頂けると嬉しいです!本当に有難うございました! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 752a7ff7e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうみる | 作成日時:2019年7月21日 8時