俺泣きそうやわ (9) ページ43
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9「ほんっま!おめでとう!!!」
ギータには家族で団欒中だったようなので、お邪魔にならない程度に電話で済まそうと思ったのだが、絶対会いたいとのことで結局集まることに。
(奥さん娘ちゃんすみません、)
「ありがとう、」
『ありがとうございます、』
9「やば、俺泣きそうやわ」
『ふふ、なんでですか』
9「晃の兄貴としてほんま嬉しい、」
やっとやな、と本当に泣きそうな顔しているギータ。いつから俺の兄貴になったんだよ、とか思いながらなんやかんや嬉しい。
9「いつ籍入れるん?」
『いつにしよう?』
9「何や、決めてへんのか」
「うん、とりあえず年末に両親には挨拶しようと思ってるから、年明けかな?」
『晃もトレーニングあるだろうしね』
9「なんや、来年か」
『ギータさん顔に出過ぎ、』残念そう
9「あれ、2人指輪しとらんの?」
「まだ買ってない、」
9「ええ!?ほんまに!?プロポーズん時指輪渡しとらんの!?」
『2人で買いに行きます、』
9「…まあ、2人らしいっちゃ2人らしいけ…俺は何も言えん、」
ギータは兄貴というより最早親目線。それだけ俺のこと可愛がってくれてるんだと思うしありがたいけど、自分のアイドルが結婚してしまうことに気づいているのか?
9「俺の慰め会やらんとな、」
「は、」
9「大好きなAが結婚するけ、しばらく立ち直れんわ、」
ああ、やっぱりわかっていたようです。横にいるAを見ると苦笑いを浮かべていて、すみません、と謝っていた。何でAが謝っているのかわからないけど。
9「A!俺のこと見捨てんといてな!」
『もちろんですよ、いつでも飲みに誘ってください』
9「もれなく晃付いてくるやん」
「何で嫌そうなんだよ」
9「Aと2人でデートがしたい」
『ふふ、じゃあ晃には内緒で』
「あ、不倫だ、不倫、」
9「俺はいつでも待ってる、」
「絶っっっっっ対だめ、」
『はは、嘘だってば、』
結局今日はギータの慰め会のようになってしまったけど、本当に喜んでくれたギータには、本当に感謝したいと思う。
9(結婚式は友人代表スピーチするけ)
(いや勘弁してください、)
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いちか(プロフ) - りりりさん» ありがとうございます!きゅんきゅんしましたかね?良かったです。結婚式や子どもが生まれた話など書いてほしいとのお話もいただいてますので検討中です◯ありがとうございました! (2019年2月24日 0時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
りりり - 更新を楽しみにしていた一読者です。ものすごくキュンキュンしながら読ませていただきました。家族となった2人のお話の続編も楽しみに待っております。 (2019年2月22日 12時) (レス) id: a5ef03bd84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちか | 作成日時:2018年10月28日 20時