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「俺、Aが好き」
立ち止まって、Aを見つめる。驚いているAも立ち止まって、真っ直ぐと俺を見ていた。
「幼馴染とか、家族みたいとか、そういうの全部なしにして。Aが好き」
『っ』
「Aのために、甲子園頑張るから、」
『あきら…っ』
「だから、甲子園でも、俺のこと1番応援してくれませんか」
『もちろん、!』
涙をぽろぽろと流したAが俺に抱きついた。もちろん、って言うことは、Aも俺のこと好きって、そういうことでいい?
『あたしも晃好き!』
「ほんと?」
『幼馴染とか、家族みたいとか、そういうの全部なしにして!』
「それ今俺言ったやつじゃん、」
『うるさい、っ』
「泣き虫、」
『嬉し涙だもんっ!』
背伸びしながら俺の首に腕を巻きつけるAがどうしようもなく可愛くて、ぎゅっと腰辺りを抱き寄せると、腕の力が強くなった。
『晃のばか…遅いよ、っ』
「ごめんごめん、」
『ね、…もう一回言って、』
「…Aが好き、」
『っあたしも晃好き、!』
きっとこれ以上力入れて抱きしめたら、A折れちゃうだろうな。でも、こんなんじゃ足りないくらいAが好きで。俺って結構重症らしい。
「A、」
『はい、』
「とりあえず、帰ろっか」
『あ…へへ、うん、だね』
俺がずっと幸せにするから、だからずっと、俺の隣にいてください。
(帰ったら俺の部屋ね、)
(え、何する気)
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いちか(プロフ) - りりりさん» ありがとうございます!きゅんきゅんしましたかね?良かったです。結婚式や子どもが生まれた話など書いてほしいとのお話もいただいてますので検討中です◯ありがとうございました! (2019年2月24日 0時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
りりり - 更新を楽しみにしていた一読者です。ものすごくキュンキュンしながら読ませていただきました。家族となった2人のお話の続編も楽しみに待っております。 (2019年2月22日 12時) (レス) id: a5ef03bd84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちか | 作成日時:2018年10月28日 20時