僕を好きだと言う泣き虫 sh7

俺と付き合わん？ (9) ページ14

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9「なるほどなー」

『ギータさん楽しんでる？』





あれ以来、晃の調子が戻った。少しずつ打率も上げていて、この間またホームランも打っていた。



ギータさんと一緒にご飯に来ていた今、何があったのかと聞かれたので話すと、ケラケラと笑っているギータさん。





『でもまあ、晃の調子が戻ってきて良かったです』

9「嫉妬、」

『え？』

9「A、晃と別れて俺と付き合わん？」

『既婚者が何言ってんですか』

9「俺、A好きやけ」

『娘さん泣きますよ』

9「……」

『ふふ、』

9「でも、晃も幸せもんやなあ、早く結婚したらええんに」

『晃のタイミングでいいんです、』

9「そんなもんかねえ、」

「なんの話？」

9「なんでもー」





頭に？を乗せながらあたしの隣にすとんと座った。あたしとギータさんの顔を交互に見ながらお酒を一口。





『ふふ』

「え、何？」

9「晃はほんま幸せもんやって話、」

「は？」

9「こんないい女目の前におるのに、早よ結婚せえって、」

「…またその話、」

9「ほんまのことやろ、」

「もういいって、その話は」

『ふふ、それよりギータさんもう眠いって目してますよ』

9「あー眠い」

『帰りましょ、』

「代行頼んでくる、」

『うん、お願い』

9「ほんまA、俺と結婚しよ」

『はは、ダメですってば』

9「晃にプロポーズされた時は教えてな」

『もちろんです、ちゃんと報告しますから』

9「おん、」





嬉しそうに笑ったギータさんは、なんだか小さな子どもに見えた。





9(A好きや！！)
(はいはい、)

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