たくさんの愛に包まれて２ (ページ27)

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誰のための夢？ページ27

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『おかえりっ』

「うん、ただいま」

ぎゅうう、とAを抱きしめた

遠征から帰ってきてAの家へ直行。

『ふふ、』

「なんか久しぶりな気がする」

『そう？』

「うん、１週間ぶり？」

『そっか、そうだね』

「なんかいい匂いするー、」

『ご飯、作ったよ』

「食べていいの？」

『美味しいかわかんないけどね』

「食べる！」

『人の手料理食べれるの？』

「作る人による、」

『…ふふ、』

「食べたい、」

『じゃあ準備するね』

にっこり笑ったAは、最近やっと俺に甘えてくれるようになった。

それって一番嬉しいことなんだよ？

「ねえ、A」

『ん？』

テーブルを挟んだ向かいに座るAがニコニコと俺の言葉に返事をする、

なんかご機嫌だね、俺が帰って来たから？なんて自惚れちゃったりして

「Aの夢って、何？」

『え？』

「Aが今目指してるもの、そういえばまだ聞いてなかったなあって」

『あ、』

「ほら、俺が夢叶えてから教えてあげるって去年言ってたよね」

『…よく覚えてたね、』

「うん、まあね」

『栄養士、』

「へ？」

『栄養士になりたいんだ、』

「それって……」

『ん？』

勇人のため？

「ううん……栄養士か、すごいね」

『まあ…無理だと思うけど、もし、野球に携われたらって思ってて』

「無理じゃないよ、絶対なれる」

『ふふ、頑張るよ』

「それで、俺専属の栄養士になって」

『はは、うん、頑張る』

ねぇ、意味わかってる？

結婚しようよ、

一生大事にする自信も覚悟もあるから

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