たくさんの愛に包まれて２ (ページ22)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:107,537 hit

内海さんと山口さんページ22

.

「お！Aちゃんの登場！」

「お疲れさまです、」

『は、初めまして！新田Aです！』

「内海です！よろしくな！」

「山口です、よろしくね」

『よろしくお願いします！』

ヒサについて行くがままに個室に入ると、そこにはさっき電話で喋った内海さんと山口さん。

爽やかだな、山口さん。内海さんはやっぱり元気な人なんだ。

「はいA、ここね」

『うんっ』

「かわええなーAちゃん、どこで捕まえたんこんなべっぴんさん、」

「ナンパっす」

「長野でもナンパするんや」

「どういう意味すか」

「いや、自分から行かないイメージやし、なあ？ぐっさん」

「確かに」

「まあ、ナンパというかなんというか、ね？」

『あたしが長野さんのファンで、』

「え！？そうなん！？」

「ホンダ時代からってことだよね？」

『長野さんは、大学からずっと好きです』

「え、そうなの？それ俺初耳」

『言ったよ』

「嘘だ、」

『…』言いました

「まあまあ！とりあえず、乾杯しよ！」

何だろう、不思議。

ニコニコ笑顔な内海さんと優しい笑顔な山口さんはなんだか落ち着く。

『あ、』

「ん？どうしたの？」

『ちょっと、電話、すみません…』

「ええよ、出といで」

『…すみません…』失礼します

「…、」

２人に頭を下げて個室を出た、

通話ボタンを押してからお店の入り口に向かう。

『…もしもし、』

出なければよかったのに

あたしって馬鹿だなあって思うの、

「もしもし、坂本やけど」

名前を見た途端、

出ずには居られなかった

.