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目を合わさなければ ページ11

.



『…え、』

「あ!Aちゃんの登場〜!」

「A」ごめんね

「…」





試合後、

長野さんに教えられたお店に来ると、何故かそこには先程会った亀井さんと

まさかの勇人。





『ど、ど、どうして…』

「んー?そりゃAちゃんと長野に聞きたいことがたんまりとあるから?」

「ごめんね、来たいっていうから」

「…」





来たいって。それは、勇人も?





『…いや…いいけど…えぇ…』

「ちゃんと俺の横だから安心して」

『…当たり前です』

「ふふ、だね」こっち





はいどーぞ、と隣を開けてくれた長野さんはめちゃくちゃニコニコしていて。

何だか可愛くて笑ってしまったのは内緒。





「…」

『やっぱり焼肉は白じゃないんだね』

「当たり前でしょ」

「え?Aちゃん長野の潔癖知ってるん?」

『え、あ、もう何度も食事連れてって頂いてて…』

「ふふ、A、亀井さんに緊張しすぎ」

『だって、!』

「俺も野球選手だけど?」

『長野さんは出会いが出会いだったから…』

「2人の出会いって?」

『…、』





勇人が突然口を開いた。

あたしの目をじっと見ている。

余計なこと言わないでよ、とあたしも勇人を見つめ返した。





「え、聞きたい?ドラマみたいだよ、ね」

『そ、かな?』

「もう1年以上前だよね?まだプロに入る前に神宮球場の近くでたまたまね」

『あの時はほんとに失礼しました…』

「まさか、どんってぶつかってばーんて荷物ばらまいてとかやないよな」

「そのまさかです、」

「ええ…ほんまドラマみたいやな」

「その時にAが長野選手!って言ってくれて」

『あれはほんとにびっくりしたなあ』

「でも、プロの選手でもないのに知っててくれたのが嬉しくて」





多分一目惚れ、なんて長野さんずるいなあ。





「お似合いやで、2人」

『…へ、』

「付き合ったらええやん、なあ長野」

「ちょ、亀井さん…」

「…」

『はは…いや、そんな勿体無いです長野さんはあたしなんかに…』

「…A、」

『あのっ、あたし亀井さんにたくさんお話し聞きたいですっ』

「お、ええでー何でも聞いて!」

「A、ほんと亀井さん好きだよね」

『お会いできて光栄です』

「こちらこそやで〜」

「…」

「…、」





目を合わさなければ、大丈夫。



.

失いたくない→←忘れようとしてんじゃん



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いちか(プロフ) - えりなさん» ありがとうございます!たくさん更新できるように頑張ります! (2017年7月11日 2時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - 凄く面白いです、更新楽しみにしてます^^ (2017年7月8日 4時) (レス) id: f19ee91e09 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!頑張ります (2017年6月16日 23時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - 白湯さん» ありがとうございます!頑張ります (2017年6月16日 23時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 早く続きみたいです。 楽しみにしてます (2017年6月16日 13時) (レス) id: 7a0bcc6524 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちか | 作成日時:2017年5月15日 22時

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