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ー壱馬side

慎「…。」



最近、慎がぼーっとしていることが増えた。

メンバーに話し掛けられても気付かなくて、肩を叩かれてやっと相手に顔を向ける。

北人がこそっと聞いてきた。



北人「まこっちゃん、何があったの?」

壱馬「分からん。」

北人「壱馬も分かんないのか…。」

壱馬「まぁ、ちょっと聞いてみるわ。」

北人「うん。」



俺は慎に近付いて肩を叩いた。



慎「壱馬さん…。」

壱馬「どうしたんや?」

慎「ちょっと…。」

壱馬「今日飯行こか。
話聞くくらいやったら俺でもできるし。」

慎「…はい、ありがとうございます。」

壱馬「おう。」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





仕事終わり、2人で俺の家に向かう。

家の方が落ち着いて話ができるし、周りに聞かれる心配も無いからだ。

酒とつまみを用意して、俺はグラスを慎に渡した。



壱馬「ん。」

慎「…すみません、ありがとうございます。」

壱馬「どうしたん?
最近ぼーっとしとるけど。」

慎「…やらかしました。」

壱馬「…Aさんか?」

慎「…はい。」

壱馬「何があってん。」

慎「…この間、Aさんとうちで飲んで…。
…俺、悔しくなっちゃって。」

壱馬「何がや?」

慎「…もし、俺がAさんと同い年かAさんより年上なら、Aさんは何も迷わずに俺と付き合ってくれたのかなって。
でも、そんなの俺のこと見てないのと同じじゃないですか…。」

壱馬「…。」

慎「俺、それAさんに言っちゃったんです。
言うつもりなんてなかったのに。
でも止まんなくて。
…あんな顔、させるつもりなんて無かったのに。」



慎は呻くように言った。

そのまま両手で顔を覆う。

俺は整理しながら言った。



壱馬「Aさんも戸惑ってるんちゃう?
だって会ったその日にやっちゃって、ほんでその相手からずっと好きやったって言われるんやで。
1回Aさんの立場になって考えてみ。」

慎「…。」

壱馬「慎だってそんなことになった相手にずっと好きやったって言われても戸惑うやろ?
まだAさんも気持ちの整理がついてないんちゃう?」

慎「壱馬さん〜。」



慎が抱きついてくる。

俺はその背中を軽く叩いてやった。

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設定タグ:長谷川慎 , THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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Nayuu(プロフ) - おおおおお (2020年10月8日 2時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Nayuuさん» あっ、そういうことですか。この後慎くん頑張りますよー(ネタバレすんな) (2020年10月2日 9時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
Nayuu(プロフ) - えっとね、慎くんはどうするんだろうって 本当は違うこと書こうとしてたのに忘れた (2020年10月2日 3時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Nayuuさん» 何がですか? (2020年10月1日 17時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
Nayuu(プロフ) - どうしよう (2020年10月1日 10時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu  
作成日時:2020年1月17日 18時

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