大好きな君たちと

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「じゃあ俺、生姜焼き作るからお味噌汁作ってもらってもええ？」

冷蔵庫から豆腐やわかめを取り出しながら、不自然じゃなかったか考える。
生姜焼きの材料も用意しながら動いていると、手を洗いおわっためめもこちらにやってきた。

「俺も手伝う」

にっこり笑いながら言うめめは、かっこよすぎて地球が壊れちゃうんじゃないかって心配になるくらいかっこいい。
ドキドキしてまるで恋人になったかのような気分になる。

けどな、俺は慣れてるんよ。
めめがこうやって甘く微笑むのも俺だけにじゃないって知っとるし、これは何の意味もない笑顔だって分かってるから。
きっとめめとキスしたって好きにならないでいられる。



「ありがとぉな。でも、大丈夫やで」

ほら今だって何でもないように笑える。

「え、でも...」
「しょっぴーも手伝ってくれとるし、キッチンそんな広ないからソファーで座って待っとって！
暇やったらテレビでも録画でも好きにみてええで」
「...わかった」
「俺がしっかり手伝うから気にすんなよ」

隣のしょっぴーはなぜか得意げで、どっちが上手くできるかとか賭けでもしとったんかな。



ピンポーン

「あ！来た！」
いいタイミング。
「何？宅配？」
「ちゃうねん。へへ！ちょっと待っとき」

やっと来た！
これでめめも楽しく待てるな。




☆☆

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