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＊３ ページ3
遠慮がちに店内に入ってきたのは、大学生くらいの男の子ふたり。
『何名様でしょうか？』
？「えと、ふたりなんですけど…」
小柄で可愛らしい雰囲気の男の子が答える。
落ち着かないのか、もうひとり高身長の男の子はキョロキョロ店内を見渡している。
『かしこまりました。こちらのお席にご案内しますね』
椅子を引き、暖炉の前のテーブルへ促す。
椅子に座ってもなお、落ち着かない様子のふたり。
まあ、若い男の子ふたりというのはかなり珍しい。
だいたい、カップルか女性同士でのご来店が多いから。
？「なんか、おしゃれすぎひん？」
男の子のひとりがひそひそ話している。
？「でも、めっちゃ素敵なところやな！ネットの評判も高かったし」
もうひとりの男の子はにこにこしている。
『失礼いたします。お水とメニューをお持ちしました。』
テーブルの上に、メニューとお水の入ったグラスを静かに置く。
？「あの、すみません」
『はい』
？「こちらのお店のおすすめはなんですか？」
小柄な男の子が、ふわふわした笑顔で聞いてくる。
よく見ると、ふたりとも思わず見惚れてしまうほどイケメンだ。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
