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そのロッカーの上に数人の男子が座ったりしていて

邪魔だなぁ。なんて思いながらも関わるのは面倒臭くて

口には出さず自分のロッカーの鍵を開けた。



「さっきの岸おもしろかったよな(笑)」



だけど、その人達の会話の中に優太の名前が出ていて

つい聞き耳を立ててしまう。



「なんであいつあんなに席替え嫌がってんの?」

「あれだろ、彼女。今席近いからじゃね?」

「あー 月城だっけ。もうあいつらも学年公認だな」



月城さんの名前にドキンと大きく心臓が脈を打った。

それは嫉妬でも妬みでもない。

優太はまだみんなの中で月城さんの彼氏なんだ。

その事を正直忘れていて、少しだけ手が震えた。



「Aお帰り」

「うん」

「ん?どうかした?」

「ううん、大丈夫」



横目にわたしの様子を見て首をかしげている

優太が見えたけど、構う余裕なんて全くない。



「A!弁当一緒に食べようぜ」

「うん、あ、玄樹くんも一緒に食べよ」

「いや 僕は邪魔しちゃ悪いから」

「いいから!食べよ?」



優太とふたりっきりになって周りに何かを感ずかれるのが怖い。



「やっぱAなんか変じゃね?」

「そんなことないって」



こんな風に優太とは少しだけギクシャクしたまま

席替えの時間がやって来てしまった。



「席、結構離れたな‥Aはさ、寂しい?」



わたしは廊下側の窓際で優太は真ん中の列の前から2番目。

結構離れた、とは言えない微妙な距離感だった。

だったとしても勿論わたしだって寂しい。

だから素直に寂しいよ、って喉元まで上がってきた

言葉は、優太の友達が彼の席まで移動してきた

ことによって引っ込んで代わりに出た言葉は



「ううん、全然寂しくないよ。」



なんて、真逆の言葉だった。

「あっそ」そう言って優太が離れて行く。そりゃそーだ。

わたしでもそんな態度をとってしまうに決まってる。

ああもう、自分の馬鹿。

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設定タグ:岸優太 , 岩橋玄樹 , 平野紫耀   
作品ジャンル:恋愛
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みょん氏(プロフ) - さささん» スレ違いからのラブラブ!&廉くんですね!考えてみます。リクエスト本当に助かりました!ありがとうございます! (2019年10月22日 18時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - きゅんさん» コメントありがとうございます!デートさせてみますね。本当に助かりました! (2019年10月22日 18時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんにちは。やっと両思いになりましたね♪二人のイチャイチャ話が良いです。個人的にはスレ違いからのラブラブが大好きなので、新たなライバル廉くん登場!?とかも好きです。 (2019年10月22日 16時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - 二人がデートに出かけるお話が見たいです! (2019年10月22日 7時) (レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - やっと結ばれましたね!二人のお付き合い編、どんな二人が見れるのか楽しみにしています! (2019年10月18日 2時) (レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年10月12日 2時

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