もし君と、違う形で出逢っていたら 3

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「付き合えて良かったねって言ってくれただけだって」

「絶っっっ対それだけじゃない！」

「えぇ‥んー‥あとは諦めないからって言われたくらいだよ」

「何！？で、それ言われてAは嬉しい？」

「まあうん、嫌ではないかな」



目を見開いて驚いたと思ったら

一瞬にしてしゅん、

と眉を下げる表情に胸が締め付けられるよりも

まずその顔で色んな表情するのをやめて頂きたくて

笑いを抑えるのに必死だった。



「なんでにやにやしてんだよ」

「ねぇ、まず生クリーム取らない？」

「ああもう！俺は真剣なのに！」



荒々しく腕で鼻先を擦った優太は完全に拗ね始めた。



「ごめん、でもどうしても面白くて」

「もういいよ！許さないから！」

「どっちなのそれ。そんなに怒る？」

「大好きって言ったら許すけど！」



優太って結構素直で可愛い。

強く擦るから赤くなっている鼻先に触れると

今日も彼は顔を赤くする。



「優太、大好きだよ」



なんとなくこの言葉を伝えたらその先の展開が

予測出来てて、ゆっくり近付いてくる優太の唇を

すんなりと受け入れることが出来た。

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