【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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Aは空港から何時間かタクシーに乗り


やっとアメリカの家に到着した。


玄関をノックすると


美味しそうな匂いと共に彼が出てきた。




「ハロー!HEROの家へようこそ!!」


『ふふっ、お邪魔します』



家に入るとよりいっそう香りが強くなった。


甘い匂いは何かと尋ねると


彼はメガネをキラリと見せて言う。




「ちょうど家にマシュマロとビスケットあってね!焼きたてだぞ!!」


『なるほど』



「もちろん、食べていってくれよ!」


『はい、そうさせていただきます』




甘い香りの正体はマシュマロだったらしい。


小腹が空いたAはありがたくいただくことにした。


席につくと


マシュマロをビスケットに挟んだおやつを出された。


アメリカの挨拶といっしょに


そのおやつを口に運んだ。


クセになる甘さがたまらない。




「ね、美味しいだろ?」


『はい、とっても』




ドイツの時と同じく


彼女はペロリと食べてしまった。



いただくだけでは悪いと思い


彼女は自分でお皿を洗うことにした。


台所を借り、自分の分を綺麗にした。




『アメリカさん、他に手伝うことはありますか?』


「んー…無いこともないけど、やってくれるのかい?」


『はい、お礼でもと思って』




「じゃあ…」とアメリカが頼んだのはお皿運び。


頼んだ彼だが、やはりヒーロー魂があるのか


お客さんに手伝わせるのはちょっと気がとがめる。


目の端で彼女を見ていると


何枚も重ねた皿がふらふらしていた。




『おととっ、、』


「ちょっとちょっと!?君筋肉無さすぎるんだぞ!?」


『だ、大丈夫ですよ』


「いや、割られたら困るから!!?やっぱり俺がやるよ。客に手伝わせる訳にはいかないしね!」


『…すみません…』


「気にしないでくれよ!」




お皿を受け取ったアメリカは自分で運び


再び彼女の元に戻る。




「さて、次は何をしようか?」


『え、予定はないのですか?』


「まったく無いんだぞ!」




彼の答えに少し呆れたAは苦笑いをみせる。



彼女の表情に気がついたアメリカは


「ヒーローが困らせてどうする!」と思い、案を考える。




「あ、公園に行くっていうのも良いね。あそこならアイス屋があるぞ!」


『…まだ食べるんですか?』



「当たり前だろ?さ、レッツゴー!」


『あわわっ、、』




彼はAの手を引いて家を出た。




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