【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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青空が広がる下、Aはドイツに到着した。


早速彼の家を訪ねてみると


予定時間ぴったしに玄関のドアがベルを鳴らして開かれた。




「悪い、待たせただろうか?」


『いいえ、今来たところです』


「そうか。なら上がってくれ」


『はい、お邪魔します』




旅館のように大きいドイツの家に入ると


さっきまで調理をしていたのか


バターの香りが漂っている。



ドイツはAを椅子に座らせると


小さめのお皿を持ってきた。




「デザートでもどうだ?長旅で疲れているだろう」


『ありがとうございます』




皿の上にはメイプルシロップがかかったホットケーキ。


出来立てなようで、少し湯気が見える。




「ここの名物じゃなくて悪いな…。その…Aにあげる物を兄貴が全部食べてしまって…」


『あ、お気になさらずに』




ドイツの気遣いに感心した彼女は


優しく微笑みかけた。


そんな彼女の顔を見て


ドイツはホッとしたように肩の力が抜ける。



ホットケーキは柔らかくバターもきいていて


メイプルの甘さも上品である。



ペロリと食べあげると少し休憩し


今度は街に行くことに。



服や食べ物、キーホルダーなど


たくさんのお土産を買った。


街中を歩いている間


ちらちらとドイツはAの横顔を伺った。




『あの、どうかしましたか?』


「あぁいや、そのだな……」



『?』




ドイツは何か言いにくそうで


目と目が合ったと思ったら反らし


目と目が合ったと思ったら反らし…を繰り返した。



ほんのり彼の頬が赤い。


そんな彼に、Aは首をかしげていた。




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