【ヘタリア】え、私の性別…気づいてなかったの?【逆ハー】

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『あの、フランスさん…なぜ私の服をそんなにはたくのですか』


「いゃぁ、毛虫の針が付いてると困るからおとしてるだけだよ」




Aは偶然来た中国の手によって


イギリスの腕の中から救出されていた。



客間に戻ると、マカロニ兄弟は居なくなっていて


テレビゲームをするアメリカ曰く



「日本のベッラ探しに行ってくる!!」


と外出しているみたいだ。


ついでにドイツも居なくて


ナンパを止めに追いかけて行ったんだとか。



ロシアは暖かい物を買いに


日本のスーパーへお出掛け中。



いつもより静かな部屋で


中国は貧血で倒れた日本を横に寝かせた。


イギリスはフランスからボコボコにされたあげく


廊下に放置された。


そして助けられたAは今



フランスに抱き寄せられている。



そのままフランスはAの服をパタパタとはたく。


彼女の肩や腕、腰の辺りまで丁寧に…。



どうやらフランスは


Aが眉毛野郎に触られたのが気にくわなかったらしい。


それで


さっきヤツが触れたAの体を清めようとしているのだ。





「うん、こんなもんかな!」


『あの、毛虫って……なんの事ですか?』



「ん?なんでも無いよ、Aは気にしないでね!」




フランスはそっと彼女から離れ


Aの肩に手をポンッと置いた。


「でも今度からは、イギリスと何かあったら真っ先にお兄さんに知らせるように」と、ウインクした彼。



多分、「男として」だろうが


彼は結構 Aを気に入っているようだ。


だからイギリスに嫉妬でもしたのだろう。




『はい、分かりました。』




よい返事しているAだが


彼の気持ちには気づかず



「心配してくれてるのか」と思っている。



フランスさんよ、



勘違いだらけの関係の中


彼女をおとすには手がかかるぞ。




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