『浮気しました。ごめんなさい』【男主】 (ページ26)

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｢つーかーれーたー！！｣

『あ！ソファーに寝転がらないでよ…。まったく』

日は変わって、今日はAの家にお泊まり。無性に泊まりたかったのだ、無性に。

狭くも広くもない2LDKのアパートに一人暮らしのA。
前回来た時とは変わっていない家具の配置が俺を安心させたが、目に入る女物のコップは解せない。

『それにしても、テヒョンアからお泊まりしたいだなんて久しぶりだね』

｢駄目？Aが好きなんだもん。ずーーっと一緒にいたい！｣

｢ねえ…、そろそろ同居…とか｣

この話題をした途端Aの目付きが鋭くなった。この目をされては、俺は蛇に睨まれた蛙状態。恐ろしくて話題を変えるしかない。

｢あ、ううん。なんでも、ない。まだ大学大変だから…またにしよっか｣

顔が下がり、目元が熱くなる。そんなに俺が嫌なのかってね。
テレビを大音量でつけた。自分の気持ちを隠すために。テレビに映る芸人が今はクソつまらない。

『おまたせ』

｢わ！カムジャジョン！｣

今日はAが夕飯を作ってくれた。
少し手の込んだカムジャジョンが俺のテンションをあがらせる。

｢おいひい～～｣

ほっぺたが落ちそう。なんてジェスチャーをすれば、可愛いと笑ってくれたA。

それにしても、このお皿初めて見るな。