22 ページ25
俺とは逆に、ジミナはいい事続きだ。
「…と最近出かけてさー。やっぱあの時のまんまでぇ」
真っ赤の頬で、目もとろんと蕩けている。話を聞くなんて言っていたくせに、どちらが聞いているのか。
高校時代に付き合っていた彼と同窓会でまた会ったらしい。彼女がいたけど別れちゃって、よりが戻せるかもだって。
「前まで先輩一途だったくせに」
「……だって、あの人彼女いたもん。僕が敵わないに決まってるじゃん」
はあ。とため息を1つついて生を頼んだ。暑苦しいのだからこれ以上二酸化炭素を増やさないで欲しい。
「高校の時はねぇ!いっつもジミナージミナーって呼んでくれててね、でも卒業する時になかったことにしよーって言われちゃった」
高笑いが聞こえる。目には涙が溜まっていて、今にもこぼれ落ちそうな程だ。
「今のテヒョナみたい」
自覚しているのか、無自覚なのか、その言葉が胸を抉る。
「でも、僕も案外受け入れてたのかもぉ。次の日には何も思ってなかったもん。でも、時々顔を思い出すと胸が締め付けられてた…」
やめて、やめて。Aの顔が浮かんできちゃう。
「やっぱり好きなんだなーって」
好き好き好きッ、会いたい、物凄く。
抱きしめて、Aの匂いでいっぱいにして!他のことなんて考えれないようにして!!
「はっあ……」
「テヒョナ顔真っ赤!外で涼んでくれば??」
「う、ん。そうする」
もうショート寸前。
436人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ(プロフ) - ハッピーエンドがいいです! (2019年3月10日 18時) (レス) id: 75dff0bdbb (このIDを非表示/違反報告)
のあ - めっちゃおもしろいです!! (2019年2月13日 15時) (レス) id: 6ad1841f9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ