6話 ページ8
溜め息を吐きそうになるのを抑えていると、
「よっ、リア。相変わらず辛気臭い顔してんな」
と、ハーツラビュルの第一友人である【ソルダート・アロガンテ】が声を掛けてきた。
顔にKのペイントがしてある母親思いの良い子だ。
まぁ、我が強くて意見を中々曲げない所が短所だけど。
「やぁソルダート氏、僕今からリドル寮長とのお茶会なんだよ。」
「知ってる知ってる。お前とのお茶会の時、寮長機嫌いーからね。毎日やってくれてもいいんだぜ?」
「それ僕に遠回しに死ねと?僕がイグニハイドって事をわかってて言ってたらそれ重罪」
悪いって、な?と僕に飴ちゃんを渡してくるソルダート氏を許してしまう僕も僕だ。
彼との出会いは最悪で、ハト氏大得意の食堂爆弾発言落としの記念すべき最初の被害者である。
その時彼は食べていたカルボナーラを吹き出していた。
その後、紆余曲折あってリドル先輩がオーバーブロットした際に、彼が逃げ遅れ殺されそうになったのを僕とハト氏が阻止した感じである。その後やたら絡まれる様になってしまった。
ちなみに数少ないハト氏がまともに話せる人物の一人である。
彼と別れを告げ、寮内へと歩いていく。
そして、
「……うん、時間どおりに来たね。よろしい、ようこそボクとのお茶会へ。」
と、出迎えてくれたのはリドル寮長であった。
その顔は、いちごタルトを食べる前の子供みたいな、
無邪気さの塊みたいな、とても幸せそうな顔だった。
他愛のない話で時は進む。
過ぎ去っていく時を惜しみ、これから過ごす時を歓迎した。
「…………最近、様子のおかしい生徒が多い。これから、ボクは寮長会議に行くけれどリア、キミも気をつけて」
お茶会は終わりを告げる。
最後にリドル寮長はフラグを建てて行ってしまった。
「(それに絡まれてるんですけど……)」
僕は言えずにお茶会から離脱した。
この判断を、例え間違いであったとしても信じる事にした。
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とっとこ(プロフ) - コメントありがとうございました。性別の件に関して、追記を行いました。よろしくお願いします。 (2021年11月30日 20時) (レス) id: d50c3ae5e0 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 部外者がなんか言ってて草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
まるまるん - 古い作品にまでケチつけるとか暇なんですね。もう原作だけ読んでたらどうですか?違反してないならどんな設定にしようと作者様の自由です。気に入らないならあなたが読むの辞めればいい。 (2021年10月25日 14時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 監督生は女子ではなく、男子ですよ間違えないで下さい それにナイトレイブンカレッジは男子校なので女子は入学できませんよ (2021年10月25日 13時) (レス) @page17 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:両儀家の畳 | 作成日時:2020年11月9日 23時