17話 ページ25
ちなみに僕ことリアと、アスピダ氏は待機組である。
現場が出来上がるのを眺め、そして虚無に至りハーミットお兄さんがサボりに来たのを追い返す係でもある。
「ハーミット氏」
「どうしましたリア氏」
「本日の僕の武器です、見納め下さい」
そう言い、手に握ったバールのような物を差し出す。
それを見たアスピダ氏は、僕とバールのような物を交互に見て一言
「殺意しか感じませんけど、あっち組に行くんですか……？」
と準備組を指差して震えていた。
気持ちはわかる、僕だってあの黒い空間と同化するのは嫌だ。
けれど、今日だけで僕の友人と監督生ちゃんの二人を手にかけたんだ。
慈悲などない、くれてやるのは破滅のみだ。
それを察してくれたのか、それ以上アスピダ氏は何も言わなかった。
僕とアスピダ氏が会話を終えた頃、丁度準備が整ったらしく、お疲れ様ー！と元気に言うシュラーフ氏の声が聞こえてきた。
いよいよか、と思い僕はドアの前へと歩き出す。
後ろの準備組のマジカルペンを構える音、録画ボタンを押す音が聞こえてきた。
それより少し後に、ドアが勢い良く開く
目の前には安堵の表情を浮かべたハト氏、その後ろに魔法を発動させかけている一般生徒
全く、面倒を本当に引き連れてきた。期待を裏切らないハト氏に拍手を贈りたい。
だがまぁ、予定通りになったので大満足である。
「抹殺」
そう言って僕は一般生徒にバールのような物を振り下ろした。
───
──
─
「ハト氏、今回のMVPです。植物園の魔法解いてあげる」
「よくわからんけど解決したんだな、やったー」
そんな緩い会話を繰り広げている二人の下には、ハトを追ってきていたと思われる生徒が転がっている。
そんな光景をよそ目に、ハーミットやシェファーなどの会員達は事後処理、という名の尋問が行われていた。
転がっている一人は、数分で処理された自分達の現状を理解しようと頭をフル回転させていた。
事は、たった数分前の話だ。
───
──
─
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とっとこ(プロフ) - コメントありがとうございました。性別の件に関して、追記を行いました。よろしくお願いします。 (2021年11月30日 20時) (
レス) id: d50c3ae5e0 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 部外者がなんか言ってて草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
まるまるん - 古い作品にまでケチつけるとか暇なんですね。もう原作だけ読んでたらどうですか？違反してないならどんな設定にしようと作者様の自由です。気に入らないならあなたが読むの辞めればいい。 (2021年10月25日 14時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 監督生は女子ではなく、男子ですよ間違えないで下さい それにナイトレイブンカレッジは男子校なので女子は入学できませんよ (2021年10月25日 13時) (レス) @page17 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：両儀家の畳 | 作成日時：2020年11月9日 23時
