14話 ページ22
所変わり、ハトは焦っていた。
現在、廊下を自分が出せる最大スピードで駆け抜けている。
不幸中の幸いなのか、先生や生徒がおらず全速力で“例の会”の部屋へと向かっていた。
頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、先程起こってしまった事を思い出し、また心の中で頭を抱えた。
数十分前
ハトは、特にやることもなく学園を歩いていた。
植物園にいるサバナクロー寮長、レオナ・キングスカラーにちょっかいをかけようとした所、思いっきり植物園に人払いの魔法がかけられ、中に入れなかった。
おじたん、何があったんだろうか……
と諸悪の根源は心配したまま、一旦自分の部屋に戻り荷物を置いて“例の会”へと向かおうとした。
自分の部屋に戻り、身なりを整えて鏡舎を抜ける。
ここまでは良かったのだ。
唐突に、自分の腰に軽い衝撃が走った。
嫌な予感がしながらも、下を向くと知らない誰かの手が回されていた。
「(！！？？！！？！)」
ホラーである。ありふれた日常を送っていたら唐突に腰に手がある状況にハトは震えた。
叫びそうになるのを堪え、リアの言葉を思い出す
「ハト氏、もし幽霊……ゴーストに絡まれたらとりあえず無視、それでも絡まれたら───」
うん、なんだ頼むお願いだ早く対処法を
「───諦めて、死を待とう。」
そう、思い出の彼女は笑いながら言っていた。
「いﾞやﾞだﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞあﾞあﾞ！ﾞ！ﾞ！ﾞ！ﾞ！ﾞ」
冗談であろう彼女の言葉にハトはプチ発狂した。
洒落にならない叫び声だった為か、謎の手は慌てて腰から離れた。
パニックになりながらも、謎の手の正体を確認しようと振り向く。
そこには見た事のない生徒が床に尻もちをついていた。
誰だよこの人マジふざけんなと心の中で悪態を吐く。
知らない人に腰に抱きつかれるとは思いもしないし、日常生活を送る上でまず思わないだろう。
「あの……すいません……」
突き飛ばしてしまって、と言いかけた時
「どうしてっ？！好きになるんじゃないの！？」
と女子みたい、というより女子特有の金切り声を目の前の生徒は上げ、ハトを睨んできた。
ハトは咄嗟に
「いや知らんがな」
と返した、本音である。というより、その言葉で片付けられたらどれ程よかっただろうか。
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とっとこ(プロフ) - コメントありがとうございました。性別の件に関して、追記を行いました。よろしくお願いします。 (2021年11月30日 20時) (
レス) id: d50c3ae5e0 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 部外者がなんか言ってて草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 草 (2021年10月25日 17時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
まるまるん - 古い作品にまでケチつけるとか暇なんですね。もう原作だけ読んでたらどうですか？違反してないならどんな設定にしようと作者様の自由です。気に入らないならあなたが読むの辞めればいい。 (2021年10月25日 14時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのヴィランズ - 監督生は女子ではなく、男子ですよ間違えないで下さい それにナイトレイブンカレッジは男子校なので女子は入学できませんよ (2021年10月25日 13時) (レス) @page17 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：両儀家の畳 | 作成日時：2020年11月9日 23時
