ワタシとカレの関係。(緑)

１９.安田さんと大倉くん ページ19

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『そーそー。
大倉と飲んでてんけど酔い潰れてなー。
Aんとこ帰る〜とか言い出してんけど
俺Aちゃんの家知らんし
番号教えてもらってかけてん〜』





「はぁ…」






なんで…私のとこに帰るって言ってくれたんだろ。


内心、嬉しくなってる自分がいる。






『…家どこなん？』






「あの…前に私が顔を出したスタジオの近くです」






『そうなん！近いわ！
ほんなら俺が送り届けるわな』





「え、来るんですか？」





ほんとに来るの？今から？



久しぶりに大倉くんと会っちゃうの？






『行くためにAちゃんに連絡とったんやもん(笑)
多分近いから酔っ払ってても
大倉も案内できるやろし行くわ〜』




またあとでね〜って言われて電話が切れた。





その数分後





ピーンポーン


鳴り響いたインターホン。





「…ほんとに来た…」





慌てて鍵を開けに行く。





「あ、こんばんは〜！Aちゃんありがとうな〜！
ほら、大倉、Aちゃんやで」





「ほんまや〜。A久しぶりやな〜！！」





久しぶりに見た顔に嬉しくなり、

久しぶりに名前を呼ばれたことにドキドキしてる。




てか、この人…ほんとに酔ってるな。


異常に機嫌がいい。






久しぶりにAんち来た〜！とか言いながら

リビングに直行する大倉くん。





「んじゃ、俺はこれで帰るわな〜」





「え、あ、帰るんですか？せっかく来たんですし、
お茶でも飲んで行かれませんか？」




なんかわざわざ送り届けてくれたのに

申し訳ないと思い、声をかけてみる。





「ええの？じゃあちょっとお邪魔しよかな〜！」





そう言って安田さんも中に入るよう、案内した。






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