7.一緒に ページ7
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「はい、これで分かった?」
『分かりました?…って』
大倉くんに教え終わってから気づく。
こんなに喋ってたら周りの女の子たちが…!
と思ってキョロキョロしてると
『どしたんですか』
「えっ…いや、なにも」
『…嫌ですか?』
「…なにが?」
『俺と話してるところ見られるの』
そう言った大倉くんは
バイト時代に見たことない顔してて。
綺麗な顔が見てわかるようにしゅんとなってる。
幸いほとんどの人がもう退社してる時間で
いつものキャピキャピした人たちはいないから助かった。
「そういうわけじゃないよ、
じゃ、ね。私もそろそろ帰るね」
『俺も帰ります』
「ん、おつかれ」
そう言って荷物をまとめて帰ろうとすると
『…俺も!帰りますって!』
大倉くんが慌てたように自分のデスクに
走っていって荷物をまとめながらこちらを見る。
え、なんで?
「え、だからお疲れ様って…『一緒に』
『一緒に帰ります』
「…は?」
『ダメですか?』
すぐさま準備を終えた大倉くんは
スタスタと私の元に戻ってきてニコニコしてる。
そんな可愛い顔で見られたらノーとは言えなくて。
「…ダメではないけど」
『じゃあ、行きましょ!』
と、歩き出す大きな背中を追うように私も部屋を後にした。
…人少なくてよかったー・・・
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さき(プロフ) - お話大好きです!更新楽しみにしています!(*^^*) (2021年10月1日 20時) (レス) @page10 id: f4ba225547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chii. | 作成日時:2021年9月26日 18時