廻った世界で月を探す【ONEPIECE】【呪術廻戦】

オカマに気をつけて。 ページ10

．

『＿＿ぁぁぁあああ？！！』




空中に放り出された体、反射的に漏れる自分の叫び声でさえも上空へ置いてきてしまって他人の声のように感じる。

下を見れば凍った海。
溶けている部分もあるが、この高さだ、普通死ぬ。



上を見ると私と同じく海へ投げ出されたルフィたちがいて、ついでにと乗っていた軍艦も降ってくる。




「あああああああ＿＿あ！俺ゴムだから大丈夫だ！！」

『あなただけ助かっても意味無いでしょ？！！』




事の発端は、数分前に遡る＿＿







＿＿＿＿＿＿







『…なるほど、それは…いや、そんな上手く行くか…？』

「どうだ？！いいだろ？！！」




深い霧も晴れ、海軍本部が遠目に目視できるほどの距離になった時、突如発生した大津波に呑まれ揺れた船。

このまま座礁するかと思われたが、なんと海面よりもはるかに高い地点で海が凍ることにより助かった。
とはいえ、それと同時に船底が氷にハマってしまい身動きが取れなくなってしまったのも事実である。


遠くの方で聞こえる喧騒に“白ひげ海賊団”と海軍の衝突が既に起きているのは明白で、エースさんを救出する目的でここまで来た人々に焦りが生じる。

なんとかこの状況を打破せねばと頭を捻らせる中ルフィが提案したのは、氷を叩き割って脱出、そのまま氷の上を滑り降りるというシンプルかつ誰も言い出さない程の強引な作戦だった。が、しかしそれ以外の案がこの状況では思い浮かばない。

イナズマさんを見ていたイワンコフさんも出てきて、その提案に渋い顔をしながらも賛同した。

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