冷えピタ4＊s ページ4
コンビニから家に帰ってくる
玄関の靴が1人分多くなっていて
そういやあモトキが来るって言ってたことを思い出す
あの3人のことだから、リビングがうるさくなってるはずだと思った俺は
自宅の静けさに、少し顔をしかめた
なにか、企んでんのか？？
隠しカメラがないか辺りを見回すものの、見つからないため再度首をかしげる
リビングのドアを開けると、静かな寝息が聞こえてきて
なんで静かなのか、やっと頷けた
ビニール袋を床に置き、窓の方向に足を進めると
モトキが横になって寝ているのが見えた
「んだよ、モトキ来てんじゃん…
って、なんでこいつら寝てんだよ
少し大きな独り言
ふと自分の足元に視線をずらすと、そこには毛布にくるまりながらまるまっているA
その、寝顔に、ふと普段のAを照らし合わせる
顔を合わせればいつも喧嘩をしていた幼少期
虫のおもちゃを投げつけても投げ返す逞しさ
何一つ、昔から成長していない笑顔と性格
なんだか懐かしくなって、ふっと笑みがこぼれた
「あーあ、寝てりゃ可愛い顔してんのによ」
思ったことが、口から滑ったが、みんな寝てるからまぁ、大丈夫だろ
別に、変な意味はないし
うんしょと掛け声をかけて、Aのそばにしゃがむ
染めてない、綺麗な黒い髪をさらっと撫でる
「…シルク、何やってんの？」
後ろから聞こえたその声に、ビクッと肩を震わせる
後ろを向くと、上半身を起こしたモトキが不思議そうな顔で俺を見ていた
「ん、なっ！！…おまっ……起きてたのかよ！！」
さっきの独り言が聞かれ、この行動を見られていたかと思うと
顔の温度が急に上がった気がした
「…ばぁっ！！」
モトキのちょっと横から、ダホが急に上体を起こす
大きな掛け声と、急な動作に、ビクッとなり体が固まる
「シルク、俺らが寝てると思ったでしょ〜！！」
ニンマリと満足そうにンダホが笑う
「ドッキリ大成功〜！！！」
その大きなAの声に
「まじかよっ！！」
1番驚いた。
にしししっと子供みたいに笑うAの笑顔を見ると
胸が締め付けられるみたいに苦しくて
すごく痛くて眩しくて
本当に苦手なんだと
心の底からそう思った。
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みーこ(プロフ) - 初コメ失礼します！内容とか話の流れめっちゃ好きです〜！！更新楽しみにしてます！！ (2018年3月2日 11時) (
レス) id: 9cd930825e (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 初コメです！シルク素直になれよーｗ 更新楽しみに待ってます！ (2018年2月20日 0時) (レス) id: 208242c08f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おまめ | 作成日時：2018年2月13日 21時
