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『ただいまー』


「おかえりー」


『やっぱ来てると思った』



薄々今日来そうだなって思ってたら当たった。



『今日はなんの御用で?』


「何となく?」


『そっか、楽しんで』


「待って待って」


『?』



勉強しようと椅子に座ろうとしたら、袖を引かれた。


この人袖を引くの好きなのかな。


ていうかこの行動が可愛いって自覚してやってるよね。


実際可愛いんだけどさ。



「部屋に同年代の男子が居るんだよ?なんで平然と勉強しようとすんの」


『今日の宿題小論文だから』



小論文は私の天敵、勘でなんとか出来ないから。



「思ったんだけどさ、Aはなんかないの?」


『何が?』


「返事、貰ってないんだけど」


『……なんの?』


「え?」


『え?』



何この疑問符だらけの世界。



「………好きだよ」


『え、うん。どしたの急に』


「ほら」


『え?』


「はぁ…………」



無一郎が遠い目をして額を抑える。


なんかよくわかんないけどもしかして私が悪い?


しばらくして、無一郎は私の目を見て真剣な表情で言ってきた。



「Aは、僕のこと、どう思ってんの?」


『………あ、そういうこと』


「そういうこと。ここまで言わせないでよ」


『うん、素直にごめん』



前に無一郎が私に頭悪いって言ってきた理由が少しわかったかも。


なんか申し訳ない。



「で、返事は?」


『うーんと、感謝はしてるかな』


「そーいう感じかー」



無一郎がガックリと肩を落とした。



『自分でもよくわかんないんだよね』

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陽葵(プロフ) - 主さん〜この作品プリ小説というアプリの方でパクられてます〜 (2022年12月6日 19時) (レス) id: 4fccf8109e (このIDを非表示/違反報告)
桜舞(プロフ) - AYAさん» ありかがとうございます!神になりたいです! (2021年10月5日 19時) (レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 凄い面白かったです! 神ですか? (2021年10月5日 13時) (レス) @page50 id: 23da1d9ffa (このIDを非表示/違反報告)
桜舞(プロフ) - ただ、書きたいという心持ちだけはあるので、いつか投稿した時に読んでくださると幸いです。コメントありがとうございました! (2021年3月17日 21時) (レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞(プロフ) - 読んで下さってありがとうございました!前世の話は、実はあまり考えて無いんですが、出来れば書きたいな、と思ってます...ただ、この作品もネタ切れに苦しみながら何とか書ききったので、すぐに書く、というのは難しいと思います、本当に申し訳ないです。 (2021年3月17日 21時) (レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜舞 | 作成日時:2021年2月24日 7時

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