OA 10 ページ11
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岡崎でそんなことが起きてるとも知らず
私は のどかな自然を満喫していた。
｢ほんま ええとこやなあ〜｣
祖母の家の近くには 小さな小川が流れてて。
それが 妙に落ち着く。そして、へったくそな関西弁を喋る。
祖 ｢A〜。ご飯出来たで〜！｣
｢はーい！｣
おばあちゃんは 一人暮らしだから 私が来たお陰で毎日いきいきしてる気がする。
皆 心が病むと 田舎に帰ると言うけど その気持ちがすごく分かる。
ゆー兄のことは気になる。分かってたことだけど 兄達に会えないのは寂しい。
でもこれを乗り越えられて初めて大人になれるのかなと思う。
｢勉強しようかな〜｣
微妙な時期に引っ越してきたため 二学期からこっちの学校に行くことになった。遅れを取らないために 毎日一応勉強はしてる。
｢これ 分からん。｣
もう 教えてくれる人は傍にいない。
馬鹿に見えるけど 頭は良かった。よく教えて貰ったなあ
田舎はいろんな音が鳴る。
｢この音文字に表したら面白そう…！｣
それで 笑わせてくれる人も もういない。
そして 一緒に笑ってくれる人も もう 傍にはいない。
離れてたって 私の心は あの人のことでいっぱいだ。
携帯が光る。この音は
｢…はい！｣
り ｢あ、A？｣
｢りょうくん！｣
り ｢元気そうだね〜｣
｢お陰様で！りょうくんも元気そう！！｣
り ｢当たり前じゃん。｣
久しぶり…と言われても1週間ぶりな りょうくんの声。
安心する。
り ｢寂しそうな声してるね。｣
的確なりょうくんの言葉に 思わず うっとなる
｢そんなことないもん。｣
り ｢ほんとに〜？｣
｢ほんとやし！！！もう！りょうくんのばか！！｣
り ｢はいはい。素直じゃないなあ｣
｢いいし、それで｣
子どもっぽくなる。ムキになる。
それでも 受け入れてくれる人達が もうそばにいない。寂しい。会いたい。寂しくない。会わない。
決心と願望が入り交じる。
り ｢Aちゃんがそろそろ寂しいかな〜と思ってせっかく来たのになあ。｣
…今なんと？
｢…え？｣
り ｢あいつらに見つからんようにせっかくざわくんと関西きたのになあ。残念だなあ。｣
りょうちゃん と ざわくん が…？
わざわざ 私に会いに…？
そうなるともう止まらない。
｢おばあちゃん！！自転車貸して！！！｣
最寄り駅までかっ飛ばす。
決心はどこへやら。
｢りょーくん！！ざわくん！！｣
相変わらずの優しい笑顔に心を奪われる。
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わたあめ(プロフ) - いいお話でした！ (2018年10月19日 23時) (
レス) id: 710503ce15 (このIDを非表示/違反報告)
りなな - 楽しく読ませて頂いてます！続きが楽しみです！！ (2018年9月18日 7時) (レス) id: 19d86a11f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2018年5月28日 21時
