DK ページ20
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少し重みのあるドアから、今ではもう見慣れた練習靴がのぞいた。
DK「……Aヌナ！おかえり！！」
『おぉ、あ、うん。ただいま』
DK「なんの話だったの？」
『うーん………、笑？』
なんとも言えない、強いて言えば私にとって良い話ではなかったと、
下がった眉で表して見せたヌナ。
その雰囲気は僕に諭すような、大人で落ち着いたものじゃなくって。素直に不安だと、年相応な子供らしさが滲んだ表情をしていた。
………初めて見たヌナの自然な表情は、ちょっと痛々しいと思った。
原因の一部が自分達だと思えば、尚更。
『……みんな、もう帰っちゃった？』
DK「うん。明日はデビュー前日だからダメって言われたからさ、今日の夜に宿舎でバカ騒ぎするの」
『あはは、そうなの？』
DK「たぶん、文化祭の打ち上げみたいな感じじゃない？男が13人も集まって騒いだら、すんごいことになりそうだけど……」
『床が抜けちゃったりして』
DK「うわぁ、全然ありえるよそれ」
目の前に座り込んだヌナと、何気なく言葉を交わす。
さっきから一向に目を合わせてくれないこの人は、俺が自分と話したくて一人残っていたことを分かっているのかいないのか。
会話自体は自然でも、目に映るその面持ちは相変わらず不安げだ。
DK「ヌナも、俺たちの宿舎に来たらいいんじゃない？」
『それは、ちょっと………。ダメかなあ』
DK「なんで？？」
『いろいろ決まりがあるからね』
DK「そんなのどうでもいいじゃ〜ん」
『それが実は、よくないんだなぁ』
DK「……ヌナのケチーー！！」
『はは、ごめんね』
俺にやんわりと言葉を返しながらも、膝を抱える腕の隙間から覗いたその顔には、寂しさの色が滲んでいる。
……“いろんな”って、例えばなんなんだろうか。
例えばその中にどんな決まりがあれば、今のヌナの表情に筋が通る説明がつけられるだろうか。
DK「…………ヌナ、もう帰る？」
『ああ、うん。ソクミン君が早く帰らなきゃ、12人が揃って拗ねるだろうしね』
DK「それはちょっと、絵面がしんどいよ」
『大好きなヒョンと弟なら、見逃してあげてよ』
DK「じゃあヌナ、途中まで一緒に帰ろ？そしたら見逃してあげる〜！」
『えぇ……？』
『みんなで楽しんでね、またね』
DK「うん、ヌナ気を付けてね」
……最近のヌナは、不安の中に寂しさを織り混ぜていることを知った。
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レプリカ - りんさん» ほんっとに返信が遅れてしまいましたすみません…笑！！ニヤニヤしながら応援してくださるんですね、じゃあ私はニタニタしながらお返事を書かせて頂くことにします(?) (2022年12月17日 15時) (
レス) id: 0820e3db89 (このIDを非表示/違反報告)
レプリカ - なのこ5546さん» 時間に余裕がなく、お返事遅れてしまって申し訳ありません！本作品を楽しんで頂きありがとうございます！！更新頑張りますので、これからもよろしくお願いしますね！！笑 (2022年12月17日 15時) (レス) id: 0820e3db89 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 主人公ちゃんが可愛すぎてぷくぷくではないですがニヤニヤしながら応援しちゃいます笑笑これからも主人公ちゃんもレプリカさんも応援してます。無理をなさらずお身体にお気をつけください。 (2022年12月12日 12時) (レス) @page30 id: 0c8a3b5b52 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - こんばんは！なかなか無い設定なのでとても面白かったです！主人公ちゃんが少しづつメンバー達と距離を詰めていく感じが堪らないですっ！！これからも更新楽しみにしています頑張って下さい！ (2022年12月11日 20時) (レス) id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レプリカ | 作成日時：2022年12月3日 0時
