巣穴。

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る「大丈夫です」




「大丈夫なんだ。なんか……ごめんね？肛門覗いちゃって。
ていうかさ、その穴って入り口なの？顔の大きさのわりに小さくない？」








る「入り口ですよ。この穴から僕ら出し入れしてます」




「出し入れしてますって何？出入りだよね」




る「そうとも言います」








る「ほら、この通りちゃんと頭も出ます。なんの問題もないですよ」





「あ、ほんとだ。じゃあ大丈夫なのか」












る「まったく、僕らがそんな設計ミスするわけないじゃないですか。建築の資格持ってるのに」






「あっ、そうなの？動物界にも建築の資格とかあるんだね」


る「はい、マイクラの」




「いや、マイクラはあれっ…w建築の資格持ってるって言わないからww」





「建築ナメてる？」




る「ちがうんですか？」




「まったく違うよ……」




「でも、コウモリもマイクラとかやるんだね」





る「はい、やりますよ。他にもテトリスとかフォールガイズとか、色々」




「そうなんだ……コウモリなのに……」












る「……はぁ。あのね、コウモリがゲームしないなんていうのは、人間の勝手な思い込みです」



る「コウモリだってゲームくらいします。

いいですか。オンラインゲームというのは、相手(プレイヤー)の顔が見えない世界です。

顔が見えないということは、相手が誰なのか、確実にはわからないわけで
わからないということは、その相手がコウモリでないということも、完全には言い切れないわけです。わかります？」


「えっ……あっ、はい……なんとなく…」


る「そういうことなんですよ、つまり。完全にはわからない以上、固定観念で何でもかんでも決めつけるのはよくないってこと。わかりましたか？」




「わかりました…。なんか……すみませんでした……」



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