付き合い始めて 3 ページ16
付き合い始めたからと言って、甘い日々が始まるなんて決まってない。
気持ちを伝えて付き合う事になったのは良かった。
百にもおかりんにも言って、何故かスキャンダルとか気にしなくていいと言われ(後で理由は分かるけど)千はずっと機嫌が良くて帰るまでずっと手を繋いでた。
車を降りる時からそれは始まった。
「帰る挨拶のキス。」
『は?』
何を言われたのか処理出来ないまま唇を重ねられた。
おかりんは見ない振りをし、百は両手で顔を隠すも、指の間から見てたと思う。
思わず突き飛ばした。
『人が見てる前で何考えてんの!?』
「見てなかったらしてもいい?」
寂しそうに言う千。
『・・・っ勝手にすれば?』
そう言ったのが間違いだった。
基本的に百は楽屋にジッとしている事は少ない。
すぐ挨拶まわりに行く。
新人歌手とかがいると、早めに行って挨拶してから楽屋にいるようにしている。
その日は、新人がいない日だった。
楽屋に入ると千しかいなくて、千は台本を読んでいた。
『おはよう。百は挨拶まわり?』
千は台本を置いて椅子から立って私に近づきながら笑顔で返事した。
「うん。おはよう、A。」
そして唇を重ねてきた。
【!?】
ビックリして固まっている私から口を離すと、おはようのキス、と言いながらフワッと微笑む。
なんだコレ。
日本人の挨拶じゃないよね?
固まってる私に、もっとしてもいい?と聞いてくる。
頭、おかしい。
千の事は、常識知らずでデリカシーがなくて、でも優しくて一途だと思ってる。
迫ってくるのが困ってた時だって、こんなにキスしようとしてくる事なんてなかった。
このままじゃ危ない。
頭の中で警鐘が鳴る。
これに慣れるのが怖い。
相手は千だ。
女の人とどのように付き合うとかの常識が外れている。
今まで女の人と変な付き合い方をしてたせいか、それしか知らないからそれが普通だと思っている。
怖い。
いや、私なんで良いって言ったんだ。
なんで彼女になるって言っちゃったんだ。
これが毎回続くの?
私の頬に触れて口を寄せようとする千に向かって言った。
『千、会う毎にキスするの?』
「ダメ?」
『駄目。』
「人前じゃないなら勝手にしてって言ったよ?」
『頻度が高すぎる。私は無理。』
「じゃあ何ならいいの?・・・・・・・・・・・・あぁ、一緒に寝る?」
『・・・・・・げ。』
「げ?げって何?」
うわ、怖い。
色々ホントになくしそう。
千を避けて俯いて片手で頭を抑えた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時