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友達の家なんて久しぶり。
小学生から中学1年までは、友達の家に遊びに行ったけどな。
神奈川東京にいた頃は特に遊びに行ってた気がする。
なんて名前だったっけ、あの小さい子。
確かーー
「お待たせー」
足でドアを開けた瑠璃を見てギョッとする。
慌てて立つと、ドアノブを手にして、瑠璃が入るのを確認してからドアを閉めた。
『･･･こんなに可愛いのに足でとか･･･』
少なからずショックを受けてガクッと崩れると、瑠璃がケラケラ笑う。
「お世辞言っても何も出ないよー？」
『え！？可愛いよ？鏡見たら？』
「毎日見てるよ･･･」
瑠璃が呆れたような目で私を見ながら頬杖をつく。
そう言われればそうか。
自分を可愛いって思わないか。
思ってる人って、ナルシストっぽいもんね。
少なくとも瑠璃はそうじゃない。
「Aは頭良いのに、所々面白いよね」
『そう？変？』
「うん。変」
『即答っすか･･･』
があん。
本日二度目のショック。
いいや。
勉強しよう。
今日そのために来たんだし。
心の中で、泣いちゃうと言いながら、勉強道具を鞄から出した。
「でも･･･」
『ん？』
「あたし、Aのそういうとこ、好きだよ」
二カッとした笑顔で瑠璃が言う。
嬉しくて、思わずブワッと感情が高まる。
『瑠璃〜！私も好きー！』
ハグしようと両手を広げたら、瑠璃が照れ笑い。
「あ、ちょっと待った！A！」
『･･･え？』
言われてピタッと止まる。
カターンと机の上のコップのお茶が倒れた。私側に。
「『あー･･･』」
幸か不幸か、教科書もルーズリーフも濡れていない。
ただし私の制服のスカートがびしょ濡れだ。
『ご、ごめ･･･』
「待ってて。ぞうきん持ってくる！」
ダダッと走って部屋を出ていく瑠璃。
危ないから階段走らない！っておばさんの声が聞こえる。
あかんやん私。
取りあえずコップを起こして、自分のハンカチで机から滴るお茶を止めてると、瑠璃が戻ってきた。
『ごめん･･･』
「大丈夫だって。濡れてるのスカートだけ？下着平気？」
『うん。平気』
瑠璃は笑顔で、嫌な顔一つもせずに雑巾で机を拭く。
ああ優しい。
「私のスカート貸すよ。ドライヤー当てると勉強出来なそうだし、制服は乾燥機かけちゃおう」
『え？このままで良いよ！？』
「ダメダメ。私が気になって勉強に集中できない」
押されるように脱衣場に連れてかれて、ドアの外にいるから着替えたら呼んでと、ドアを閉められた。
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ミズ ミズ(プロフ) - KUROさん» コメント励みになります！ある程度の流れは決まっているのですが、セリフや行動にすると自分の他作を彷彿とさせないのが難しく更新が遅くなってしまってごめんなさい(_ _;)頑張ります！読んでいただいてありがとうございます！ (2021年11月23日 0時) (
レス) id: 7a55b8132b (このIDを非表示/違反報告)
KURO(プロフ) - 本当に読んでいて楽しくなれる作品だと思います！更新待ってます！ (2021年11月22日 21時) (レス) id: e464551ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2021年11月11日 13時
