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いや何よ、ドキって。
･･･でも仕方なくない！？好みの声だよ！？ドキッとしない方が変だよね！？
自分の心に1人理由をつけて、辛うじて冷静さを取り戻す。
参考書のページを開いて、百瀬くんの机に置いた。
「じゃあ宿題出してた所丸つけするから、このページの応用問題やってくれる？」
いつもの勉強の始まりだ。
・
『すごいよ百瀬くん！初めの頃間違ってたとこも間違えなくなったね！』
最後の問題に丸をつけて顔を上げる。
百瀬くんも顔を上げた。
「ほんと！？へへ、やった！」
あどけない笑顔を向けてくる百瀬くんに、自然と私まで笑顔になる。
教えた所が人の身になってるのって嬉しいな。
百瀬くんがテーブルに手を伸ばしてコップを手に取る。
中身は空だ。
それに気づくと、少し休憩しようかということになった。
百瀬くんが飲み物のおかわりを取りに行く。
百瀬くんの部屋で私は1人残された。
なんかそわそわする。
今日来た時よりも慣れたけど。
ん？クローゼットの所、なんか挟まってる。
なんか本のカバーの端っぽいけど･･･触らないほうがいいよね。
まさかアニメみたいに、クローゼット開けたら雪崩が、ってわけでもないだろうけど。
って考えてると、百瀬くんが戻ってきた。
「うん？なんかあった？」
『あ、クローゼットのとこにね、本のカバーっぽいのが･･･』
指さしながら百瀬くんを見上げる。
一瞬にして百瀬くんの顔から笑顔が消えて、若干引きつってるように見えた。
あれ？言っちゃいけなかった？怒らしちゃった？
百瀬くんが怒った所は見たことがない。
瑠璃は時々男子に向かって怒ってるの見るけど。
『あ、えと･･･ごめん･･･？』
ゆっくりと指を下ろすと、百瀬くんはコップとお菓子の入ったトレイをテーブルに置いて慌てた様子で、違うよ！？と言った。
「オレの部屋普段きれいじゃなくて！全部クローゼットん中にしまったんだよね。そん時に落っこちたのが挟まってんだと思う。めっちゃかっこ悪くてごめんね？」
苦笑しながら後頭部をかく百瀬くん。
怒ってたんじゃなくて気まずかったのか！
『そうなんだ！うちも弟の部屋が一番酷いよ。私も片付け苦手で、あんまりきれいじゃないから分かる』
ホッとして、いらないことまで喋ってしまう。
百瀬くんがプッと吹き出した。
「あはは！そうなんだ？何回も弟さんの話聞いてるけど、男同士ってこともあってそういうとこだけ似てんね！オレと同級生なんだよね？」
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ミズ ミズ(プロフ) - KUROさん» コメント励みになります！ある程度の流れは決まっているのですが、セリフや行動にすると自分の他作を彷彿とさせないのが難しく更新が遅くなってしまってごめんなさい(_ _;)頑張ります！読んでいただいてありがとうございます！ (2021年11月23日 0時) (
レス) id: 7a55b8132b (このIDを非表示/違反報告)
KURO(プロフ) - 本当に読んでいて楽しくなれる作品だと思います！更新待ってます！ (2021年11月22日 21時) (レス) id: e464551ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2021年11月11日 13時
