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『先輩の声はもっと透き通った感じ？落ち着いていて聴いてるだけで心の安定が取れるんだよね〜声が頭良さそうっていうか』
先輩の声を思い出して、ほうっとしてる私の顔は、きっと恍惚としてるんだろう。
瑠璃が呆気に取られていた。
「時々Aって、本当に頭良いのか分かんなくなるわ」
『ん？勉強出来るだけだよ？』
「ああ、頭いいのとは別ってことね」
『日に日に扱い雑になってない！？』
あははと笑う瑠璃。
私も文句言いつつ笑う。
ここまで軽口叩ける友達って、今まで出来なかったな。
それが物凄く嬉しい。それと同時に、今度は引っ越ししたくないと思う。
1年未満で引っ越しが決まったこともあるからだ。
物思いに少しふけってるのを悟られないように、私もアイスを食べ進めていく。
アイスを食べ終わった瑠璃が、ゴミを捨てた。
「百を異性として好きなのとは違うの？」
『異性としては違うなぁ･･･かわいくて格好いいとは思うけど』
イケメンだし明るいからモテるかもなあとまでは思うけど、どうしてもいい子だなと思うので止まる。
努力家だし優しいけど。
瑠璃の口端が下がった。
「ええ？かわいくないよ」
『それは瑠璃にとって弟だからだよ。私も弟、かわいくないし格好いいとも思わん』
妹なら可愛いと思う事もあるんだけど、年齢が離れてるせいなのか、1人顔立ちがいいおかげで振る舞いが可愛く見えるという錯覚なのか。
両方かな。
恋バナに流れそうかなと一瞬思うものの、話の方向性が変わる。
「かわいい男子っていうのはさー･･･ほらあの子。前から子役で人気の･･･」
瑠璃のテレビ番組嗜好も最近わかってきた。
それを踏まえて子役で人気の男の子といえばーー
『棗巳波くん？確かーー9歳の小学3年生だっけ？』
「そうそう！演技も上手いよね！そして小3にしては大人っぽい！」
『確かに。小3ってもっと子供っぽかった気がするもんね。あの子は容姿も可愛いけど声も可愛くて好きだなー･･･』
「また声〜？」
呆れたように笑ってくれる瑠璃。
なんだかんだで私の趣味を認めてくれてる。
『でも男の子は声変わりするから、そこから好みが出るかな』
「もう、人を見なよ。人を」
『見てるよ〜。喋り方と表情で人の良さとかあるでしょ？いやまぁ、俳優さんや声優さんとかだと演技してるから分かりにくいけど』
「関わることなんて、そうそうなさそうだけど」
『言えてる』
クスクス笑い合う。
そういえば、と瑠璃が再び口を開いた。
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ミズ ミズ(プロフ) - KUROさん» コメント励みになります！ある程度の流れは決まっているのですが、セリフや行動にすると自分の他作を彷彿とさせないのが難しく更新が遅くなってしまってごめんなさい(_ _;)頑張ります！読んでいただいてありがとうございます！ (2021年11月23日 0時) (
レス) id: 7a55b8132b (このIDを非表示/違反報告)
KURO(プロフ) - 本当に読んでいて楽しくなれる作品だと思います！更新待ってます！ (2021年11月22日 21時) (レス) id: e464551ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2021年11月11日 13時
