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「お姉ちゃんあれ買って〜」
駅前で瑠璃と待ち合わせしてから、神社まで続く道を歩く。
夜店が並んでいるのを見ると、妹が綿あめの店を指さして私の洋服の袖を引っ張った。
子供が好きそうな可愛らしいキャラクターや有名アニメのキャラクターがプリントされてる袋を見る。
絶対高いやつ。
自分より少しだけ身長が低い妹を見下ろした。
『帰りに買おうよ。しぼんじゃうし他にも欲しいの出てくるよ』
ちなみにお母さんからは、妹用に千円、私は千五百円というお小遣いを特別にもらってる。
にしても高い。
キャラクターの袋で五百円だよ！？
この子のお金半分なくなっちゃうじゃん！
「袋かわいい〜！妹ちゃんも美人で大人っぽく見えるけど、やっぱり小学生なんだね〜」
瑠璃が楽しそうに微笑んだ。
「ちゃんと食べるから！」
妹が駄々をこねるような物言いで指差すのは、人気のリラッ○マがプリントされたピンクの袋。
好きなのはわかってるけど。
『じゃあ私も綿あめ少し食べさせて。それなら買う』
パアッと嬉しそうな笑顔になる妹。
自分が貰った金額から三百円と妹の財布から二百円を取り出して支払った。
「さすがお姉ちゃん」
瑠璃がニコッと微笑んで、綿あめの袋を開けた妹を向いた。
「私も貰っていい？」
「いいよ！」
中に入ってる2本のうちの1本を、瑠璃と私で食べてと景気よく渡してくる妹。
絶対袋欲しかっただけだよね？綿あめ入ってた袋なんだから捨てる羽目になるんだよ？
と思いつつも、とりあえずは満足そうなので良いかと思って、瑠璃と半分ずつ食べながら歩く。
ベタベタの手や口を気にしだす妹の姿に、お母さんから持たされたウェットティッシュを思い出して渡したり、途中妹の友達に会ったり。
意外と私たちは知ってる人に会わないもんだと瑠璃と話してると、かき氷に並んでる時に後ろに並んできた人たちの1人に驚いた。
「百」
「ん？･･･あ、姉ちゃんとAさん。･･･妹さん？えーと･･･」
『妹って言うの。妹、こちらは百瀬くん。瑠璃の弟さんだよ』
妹が窺うようにペコっと頭を下げる。
百瀬くんは、あどけない笑顔で目線を合わせた。
「こんばんは」
「こんばんは。いつもお姉ちゃんがお世話になってます」
「あはは！しっかりした子だね！？こちらこそお世話になってます！」
百瀬くんが嬉しそうに返す。
瑠璃が眉をひそめて首を傾げた。
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ミズ ミズ(プロフ) - KUROさん» コメント励みになります！ある程度の流れは決まっているのですが、セリフや行動にすると自分の他作を彷彿とさせないのが難しく更新が遅くなってしまってごめんなさい(_ _;)頑張ります！読んでいただいてありがとうございます！ (2021年11月23日 0時) (
レス) id: 7a55b8132b (このIDを非表示/違反報告)
KURO(プロフ) - 本当に読んでいて楽しくなれる作品だと思います！更新待ってます！ (2021年11月22日 21時) (レス) id: e464551ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2021年11月11日 13時
