【アイナナ】この道の先に。 (ページ17)

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なんか勝手に愛称で呼ばれてる！！

『あ、えと、伝えておいてください。それだけで結構です。友達って言っても、ほとんど知らない人に等しいですし。』

それに職業正確に知ったの、昨日やから。
とまでは言えんけど。

『あ、あのコレ！皆さんで食べてください！』

□先輩から王様プリンが好きな子がいるって聞いたけど、7個で4,200円って今の私には高いから、1個300円のプリンで申し訳ないけど！！

と思いながら一応ケーキ屋で買ったプリンを渡す。

「ああ、あんがと。･･･って。おい！」

じゃあ！と去ろうとすると、肩を掴まれた。

『！！･･･っ、嫌･･･！！』

反射的に手で払いのけてしまってハッとした。

『あ･･･ごめんなさい･･･』
「いや･･･急に肩掴んでごめんな。そこまで強く掴んだつもりねえんだけど･･･」

四葉くんが自分の手をジッと見てる。

「ええと･･･Aちゃんって呼んでもいいかな？親御さんが心配するだろうから送っていくよ。知らない人の車じゃ乗ってもらうのも何だから、駅とかまで歩ける？」

大神さんが優しく言ってくれた。
この人、凄いな。車まで気にしてくれるんだ。

それに三月くんとかが□先輩のこと知ってるから、この人たちも知ってると思うし、言っても大丈夫かな。

『呼び方はお好きにして下さい。親はいませんけど･･･そこの□先輩のとこに期間限定で泊まらせてもらってます。だから、送っていただかなくても問題ありません。』

「へ？□っち？」
「え･･･□？」

大神さんと四葉さんが目を合わせた。

「あー、テレビ観ないっていう･･･？」
『あはは、そうです。』
「環くんと同じくらいかと･･･」
『四葉さんっておいくつなんですか？』

「17。敬語苦手だからさ、名前で呼んで。」

【17！？】

色気ありそうなオーラのこの人が！
私より4つも下！？
っていうか。

『大神さん、聞かなかったことにしてあげます。』
「お願いします･･･」

「つーか、さみい！じゃあな！A！バンちゃん！」

環くんが寮に入っていく。
見送って、何故か大神さんに送られながら話した。

『大神さんは寮じゃないんですか？』
「俺、一人暮らしだよ。」
『え？でもIDOLiSH7全員、寮に住んでるって･･･』
「うん。そうだよ。」

ん？
あれ？

『大神さん、IDOLiSH7じゃないんですか？』

お互いにキョトンとした後、笑いを堪えて“光栄だよ”と言った大神さんに、ひたすら謝った。