笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ9)

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オフタイム(恐怖からの避難)　2 ページ9

【愛か･･･】

曲も歌も知ってる。
明るい曲。

とは別に、何故か頭の中に１つフレーズが浮かぶ。

【･･･ん？なんだろ、このフレーズ･･･】

頭の中の曲を形にしたくなって、鼻歌で歌ってみた。

『～♪』

「え？･･･何？そのフレーズ。」
『え？いや、なんだろ？急に浮かんだ。」

「いいじゃん。それ使おう。」
『えっ！？何言ってんの！？ダメダメ。皆と曲のイメージを話し合ってから考えよう。』

【ヤバイヤバイ。こんな、何か急に思い立ったフレーズ使われた日には、Friends Dayの曲が違うものになっちゃう。】

あの曲だって世に出したい物の1つ。
例えTRIGGERが歌えなくなっても。
TRIGGERも歌えるのが1番いいけど。

【TRIGGERが歌えても歌えなくても、カップリングも3組での曲になるよね。それともIDOLiSH7とRe:valeだけになるかな？】

「じゃあ話し合ってから、それでも浮かばなかったら、さっきの使おう。」

『分かった。』

Friends Dayの曲は、浮かぶは浮かぶけど、だいぶ迷走するけどね。
陸のせいで。

【というか、この頭にある曲･･･どっかで聴いたような･･･？】

どこかで聴いた曲なら現実に存在する曲だろうから、色々問題になってしまうかもしれない。
それは避けたいな。

『ねえ千、さっきのフレーズ、どっかで聴いたことない？』

「え？存在する曲って事？」

千の言葉に頷く。
千はしばらく黙って考えた後で言った。

「何とも言えない。1フレーズだけだったから、あると言えばあるかも知れない。世の中の曲全てを知ってる訳じゃないし。他のフレーズも頭にあるなら形にすればいい。その後で決めても遅くない。」

『そっか･･･うん。そうだよね。』

メイクを終わって頷く。

『じゃあやっぱりカメラ回ってる所で曲におこすのは止めとくね。』

そう言って笑った。

「ユキ、ヤス！ご飯出来たよ！」

百がダダダーッと走って来た。

【本当にすっ飛んできた･･･】

「あのさ！怖いならユキもヤスも、ここでご飯食べる！？」

「だから百さん、それじゃ仕事にならないんですって。」

百の後ろから天も来た。
わざわざお小言言いに来たらしい。

「ヤスさん。陸が今、ヤスさんには近づかないように言ってるから、ちゃんとカメラの前で皆と食べて下さい。」
『あう･･･』

「･･･大丈夫。折角ダンスも練習したんでしょう？食べて休憩したら、夜のお楽しみ係の前に一曲だけでも見せて下さい。ボクが歌いますから。」

天が笑顔で私の頭を撫でた。