TRIGGERへのお祝い 〜百side〜 ページ29
TRIGGERのラスディメの授賞式が行われてるのをテレビで観た。
ユキとAと観たけど、お祝いをいっぱい考えても結局答えが出なかった。
『私は物をあげようかな。』
「何にすんの？」
『考え中･･･』
ユキの家で夕飯食べて、何でもない日だけどユキの家にAと泊まった。
「イチャイチャしないでね。」
「『しません！！』」
Aと一緒になって、ユキにツッコむ。
【だってスイッチ入ると止まんなくなっちゃうし！！】
ところが何故かユキもAも目を丸くしてオレを見る。
「え？何で驚いてんの？」
「僕がいても気にせずイチャイチャするモモが･･･」
『本当にそれ。』
「ちょっと！？オレ、そこまで理性ないと思われてんの！？」
「違う。そこまで自分のって見せつけて牽制すると思ってるよ。かわいい所だけどね。」
「！！か、かわいい！？」
ユキに言われると、最近恥ずかしくなってくるんだけど！
『“ユキに言われるとモモちゃん照れちゃう！”だよ、そこは。』
「･･････へ？」
「･･･ッブフ･･･ッ」
ユキが吹いた。
･･････そっか。
そういやそう言ってたっけ。
「まあ、今日は寝ようよ。明日仕事だし。」
『うん。お休み。』
「おやすみ〜！」
・
次の日の仕事後。
テレビ局でIDOLiSH7を見かけたから声をかけた。
「百さん、千さん、お･･･ヤスさん！」
いつまでたっても呼び方が慣れないらしい陸を、誰も気にすることなくTRIGGERのお祝いしようとオレが提案する。
環「TRIGGERのお祝いしてやろうとしたら、だめって言われた。」
「ええ！？」
陸「身内だけでやりたいって言ってました。」
「なんだ、そんなこと。心配ないよ。」
ユキの言葉に、パアッと笑顔になった陸に、ユキは飄々とした表情で言った。
「ああ。僕が成功例さ。身内だけでやりたいって言うパーティに無理矢理参加したことがある。」
大「それって自慢できる成功譚ですか？」
「パーティの主役は喜んでくれたよ。君たちのことだけど。」
【あ、あれ、やっぱ無理矢理だったんだ･･･】
「無理矢理だったんですか？お姉ちゃんは誘ったけど･･･」
『そうね。万からも料理って言われたけど。』
ユキ以外が微妙そうな顔をした時、マスターディレクターさんから声をかけられて、娘さんの誕生日の為にサインを書く。
TRIGGERは駄目だと言われたらしい。
「八乙女プロは厳しいからね！お嬢さんの名前は？書いとくよ！歳も教えて！」
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作者名：miz | 作成日時：2019年8月4日 7時
