笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ27)

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お忍びでお祭り　6 ページ27

「楽しかったけど、やっぱメインはデートだもんね？」

百がそう言いながら手を繋ぐ。

「かき氷食べて、ヨーヨー釣りしようか！」

『うん！』

２人でかき氷食べてヨーヨー釣りして、持って帰らないからって2回金魚すくいした。

「あ、ナギ。」

『え？どこ？』

百が指さした方を見ると、クジを引いてるナギがいた。

「NOー！！」

欲しいのが当たらないらしい。

『陸、連れてきたら？当たるんじゃない？』

「OH！浴衣姿、とてもキュートですよ。デートですか？」

「イエス！」

百が笑顔で答えた。
ナギも笑う。

「そうですね！リク連れてきましょう！」

ナギはお礼を言って手を振って去った。
クジの景品を見る。

【どれが欲しいんだろ？】

アニメ関係のグッズがたくさん。
ゲーム関係もちらほら。

百の方を見ると、隣にいたはずの百がいない。
焦ってキョロキョロ見渡すと、何故かヤマさんと射的の所にいる。

【デートって言ったのに･･･】

息を吐いて百の所へ行くと、射的の景品に、私が好きなゲームのキャラの見たことない絵柄のキーホルダーがあった。

【めっちゃ欲しい！】

「大和！そっちじゃないって！こっちこっち！」
「それ、難しいんですって！狙いたい気持ちはわかりますけど。」
「もー！おっちゃん、オレも1回！」

『私も１回！』
「「A！」」

浴衣の袖をまくり上げて狙う。
3発あれば倒せるかな？
1、2発目でずらせばいける？

でも1発目は外しちゃって、2発目は当たるもののずれるだけ。

「すげー目が本気･･･仕方ねえな。いっちょやりますか。」
「オレも！」

ヤマさんと百も構えて･･･え？私が狙ってるのを狙ってんの？

ヤマさんも百も1発ずつ当たるものの落ちない。
ヤマさんに至っては、あと残り1発。
パンッと音がして、キーホルダーが落ちた。

【え？どっちが取ったの？】

「えーと？」

お店のおじさんも、百とヤマさんが同時に打って当たったので、キーホルダー持って迷ってる。

百「A、貰って？」
「そーそ。元々そのつもりだったし。」

『え？いいの？』

戸惑いつつ、おじさんからキーホルダーを受け取った。

【うわー！めっちゃ嬉しい！！】

『ありがとう！２人共大好き！』

百とヤマさんが、うって言ったけど、浮かれてた。

「お姉さんとお兄さん、1発ずつ残ってるよ？」

言われて、百と一緒に打って、私は箱に入ってる飴を手に入れた。
百はお菓子のラムネ。

ヤマさんにお礼に飴をあげて、バイバイしてから百と歩く。