笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ16)

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僕らを届けよう　2 ページ16

「･･･今さら、大幅な変更をさせようとする悪い子の口はこの口かな？」

「･･･っ、じゃ、じゃあ、トランプはどうですか？数字も入ってるし！」

「君らはきれいに並ぶけど、オレたちはちょっと違くない？」

『え？じゃあ私、女王様？』
「じゃあオレ王様！」
「は？僕が王子様？」
「やった！決定！？」
「「『いや、テーマは愛でしょ。』」」

みんなで陸に突っ込んだ。

「愛ってざっくりしてるからデザインしにくいんですよね！だから、･･･ひはははっ！」
「僕も同じだったんだよ･･･！」
「ユキ、ユキ！後輩に凄まないで！ヤスも止めて！？」

『楽しそうだから、放ってあげて？』
「楽しそうに見えんの！？」

百が、えええ！？って言って千を止めてる間に、龍ちゃんからラビチャが来た。

龍曲のテンポとか雰囲気だけでも分かりませんか?

【ああ、天が一揆を起こすやつ。】

どうしようか。
テンポどの曲位かなー。
既存曲･･･
一揆起こさないようにしてあげたい。

そう思ってスマホを見ながら考えてると、百が私のスマホを取った。

「ユキー！龍之介が、曲のテンポとか雰囲気だってー！」

【げ。】

『百･･･天が一揆起こす前に、正しいのを送ってあげた方が･･･』
「え？一揆起こすの？」
『主に陸のせいで？』

２人揃って、陸と千の揉めてるのを見る。
クルッと知らない振りして百と話す。

「どの曲が近い？完成品。」
『テンポ難しいなぁ･･･こういうテンポなんだけど･･･』

トントンとエレクトーンの端を叩く。

「もういっそ、TRIGGERの所行ってくる？」
『でも完成してないよ？』

「『うーん･･･』」

「RESTART POiNTERくらい。」

千が眉間にシワを寄せて言った。
陸はもういなかった。
百と目を合わせてため息をついて、仕方なく送った。

バン！

「あの！素因数分解とか、パン屋さんでいう1ダースって13なんですって！どうですか！？」

【陸･･･】

「アルミニウムなんかも13番目の元素記号で･･･」
『陸？誰の知恵かな？そうちゃんかな？みっちゃんかな？いおりんかな？』
「えっ？えと･･･」
「ヤスも凄まない！！呼び方変わってるよ！？手を離して！？」

百に言われて、掴んでた陸の頬から手を離す。
いつの間にか千が私のスマホを持っていて奪い返すと、龍ちゃんとラビチャしてた。

【げ･･･これ、一揆までの流れ！】

『何してんの･･･』

「だってTRIGGERが困ってるし決まらない。」
『最初ので行こう！最初ので！』