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音晴さんは、定食屋の親父さんを呼ぶ。
慌ててお金を出そうとすると、止められた。
「いえ、自分の分位は･･･」
「いいんだよ。子供は甘えなさい。」
子供･･･。
【俺、22歳なんですけど。】
「ねえ、ここ、人手いるよね。即戦力の人手。」
「ん？･･･ああ、いるな。」
音晴さんと定食屋の親父さんが話してる。
「この子、どう？料理出来るらしいよ。」
「え！？」
音晴さんが俺を指して言った。
「ちょ･･･っ、音晴さん！」
「へえ･･･いくつ？」
定食屋の親父さんが顎を触りながら俺を見る。
「えっ？･･･22です。」
「ふーん。じゃあ親の承諾なしでいいな。住んでるところは？」
「･･････今は･･･ネットカフェとか･･･」
「へえ、その怪我で！あんちゃん、もっと自分労った方がいいぜ？」
【う･･･っ】
音晴さんはニコニコしながら俺と親父さんを見ていて、何を考えているか分からない。
確かに働ける場所があるのは助かるけど。
どうしよう。
困っていると、親父さんが、パン！と手を叩いた。
「よし、その怪我治るまで面倒見てやるよ。住み込み、3食付き。どうよ。バイト代は、そんなに弾めねえけど。」
【えっ？】
なんだ、そのオイシい話。
罠かと思う。
思わず音晴さんを見た。
音晴さんはニコッと笑って、良かったねと言ってる。
え？いいの？本当に？
「なんだ？嬉しくねえのか？」
「親父さんの人の良さは保証するよ。僕もたまに顔を出させてね。」
「なんだよ、小鳥遊。奢れって？」
「いやだな、言ってないよ。」
「顔が言ってるんだよ。」
【仲良さそう･･･】
信じてもいい気がした。
拳をギュッと握って、礼をした。
「大神万理です。よろしくお願い致します！」
顔をあげると、音晴さんと親父さんが嬉しそうに笑っているのを見て、ホッとした。
・
それからの日々は慌ただしく過ぎていき、夜中に時々うなされたり、泣きたくなったりすることもなくなったある日。
通院しなくて良いと病院からも言われ、定食屋も辞めることになった。
定食屋で働き始めて少ししてから、一人暮らしの家も探すようになって、どれ位ならやっていけるか考えたり。
定食屋をやめる頃には家も決まっていて、音晴さんが保証人になってくれた。
音晴さんとは、よく話をした。
自分が一番やりたかった事。
今までの事。
小鳥遊事務所で働くことになったり。
･･････音晴さんには、どんなに返しても返しきれない恩が出来た。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
