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【千と一緒。千と一緒。】
呪文のように心で繰り返し、小鳥遊家に着く。
社長から預かった鍵で開けて、社長が説明してくれた、Aの部屋に向かった。
あぁ、寝てる。
気持ち良さそうに。
ウォータープルーフのCM。
こいつに、あんな色気が出せるなんて思わなかった。
･･････好きな男の前なら、ああいう感じになるのか？
『ん･･･』
ハッとして見ると、Aが寝返りをうって布団を抱き枕のようにして足を乗せている。
短パンから見える生足が･･･
心臓がドクドク鳴ってる。
【駄目だ！！しっかりしろ、俺！】
布団を取り上げて、Aにデコピンした。
「起きろ！A！こら！」
Aは眠そうにトロンとした目で俺を見る。
【なんだこの色気！】
『何で万がいんの。ここ、つむちゃんち･･･おやすみ･･･』
「寝ようとするな！大学だろ！社長に送ってやれって頼まれたんだよ。玄関で待ってるから着替えろ。」
これは千、これは千。
そう思いながら横になろうとするAをベッドから引きずりおろした。
『眠いの〜明け方撮影あったの〜休みたい〜』
「お前、千そっくりだな。」
頭にずっと千があったからか、ポロッと言うとAが怒った。
『分かった！起きますよ！ほらあっち行って！』
俺の背中をグイグイ押して部屋の外へ出そうとする。
面白くて、分かったからと笑うと背中をバシッと叩いてドアを閉められた。
ものの５分で玄関へ来る。
「お、早いな。上出来。」
そう言ってAの頭をなでたら睨まれた。
『千じゃないから！』
「はは、分かった分かった。行くよ。」
Aの鞄を持って車に乗せて大学の近くまで送る。
ムキになる所が子供っぽくて可愛い。
え？俺、ロリコン？
いや、そうではないはず。
4歳差なんてよくある事だよな。うん。
車の中で寝てもらって、降ろす時に一言。
「Aさ、あんまり眠そうな顔、するなよ。」
『は？眠い時に眠そうな顔しないってどんな拷問。』
「･･････ヤスっぽくなるから、やめとけ。」
Aの顔は見れなかった。
後で考えて、色っぽく見えるから止めろと言ったようなもんだと思って、自己嫌悪に陥った。
【そういう対象として見てるって思われて避けられたらどうしよう。】
前に会った時、冗談でも、会いたかっただけだったと言ったらどうすると聞いた。
じわじわ自覚させる一環だと思ったら、不安も不安じゃなくなってきた。
いいんだ、これで。
そう思うことにした。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
