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「そしたら･･･付き合うのか？」
『えぇ？うーん･･･その時にならないと分からない。まぁ告白されないと思うけどね。』
笑って肩をすくめる。
「お前･･･勿体ないな。」
『え？何が？』
こんなに、想われてるのに。
想ってるのに。
自分の魅力に気付かない。
ヤスとしての魅力には気づいてるだろう。
でも、Aだってちゃんとファンがいた。
ファンがいる。
でも自分の魅力を分かって存分に振る舞うような奴なら、誰も興味持たなかったかも知れない。
千みたいなのなら違うんだろうけど。
見た目に騙されるからな。
「Aは、そのままがいいかもな。」
『何なの？』
不思議そうに首を傾げているAを見て、何でもないと言って笑った。
『ねえ万、こういう時はどうするの？』
Aがパソコンを指差す。
Aの右側に行くと、説明しながらマウスに手を伸ばした。
「ここをさ、こうして･･･」
『ん？え？』
訳が分からないといったような声に、椅子に座っているAをあきれた顔で見下ろした。
見えそうで見えない服の中に視線がいってしまって固まる。
『万？分からないんだけど？』
俺の袖をクイクイ引っ張るAにビクッとして頭を振った。
「A、どいて。後ろで見てて。」
邪念を振り払うように、椅子に座ってたAをどけて、代わりに座る。
パソコンを指差しながらマウスを操作した。
パソコンを覗き込みながら話を聞くAの顔が近い。
心臓が煩い。
まずい。
中学生か俺は。
こんなの何度だって経験してきたのに。
前はこういう時、どうしてたっけ？
いや、だから、家に来た時点で甘い雰囲気･･･
ああ、それじゃ駄目なんだって。
Aにとって俺は、いいお兄さんなんだから。
【･･････いつまで？】
ふと思った疑問。
俺はいつまで、Aのいいお兄さんだったり、前世の記憶を持ってると知っている唯一の存在だったり、昔なじみな存在でいるつもりなんだろう。
好きなのに。
女として見てしまったのに。
『わかった！ありがとう、万！』
怖がらせたりしたくはない。
ベクトルが俺に向いてる子としか付き合ってこなかったから、向いてない子を落とす手段を知らない。
片思いは初めてではないけれど、全く俺に向いてない子を好きになった経験はない。
【千みたいに迫るのは俺には無理だな。】
あいつは軽くイカレてる。
難しいなと息を吐きながら、Aを玄関まで送った。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
