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初めての出逢いは、千と一緒にやっていたバンドで、いわゆるライブハウスで千と楽屋で話をしてた時に突然聴こえたエレクトーンが始まりだった。

Re:valeというバンド名も浸透してきた位の時だ。

「バンさーん!」
「ユキー!」

興味なさそうに欠伸をする千を横目に、俺は笑顔でファンの子と対応する。
そんな日常だった。

千の、Aが奏でる音に対する執着が凄くて、初めてメンバーと言い出したから驚いた。

『億安Aです。』

俺と千の日常に、すんなり入ってきた彼女は、千や俺に対して初めは他人行儀で、周りに言い寄ってくるファンとは違うのもあって、俺たちといて頬を染めるとかもなく、それがちょっと新鮮だった。

ただ不思議な子で、Re:valeを知ってて探していたらしいのに、俺たちのファンじゃないみたい。
曲も知らなかった。

【誰かから聞いて会いたくなってみたとか?】

いや、それなら親まで巻き込んで、沢山のライブハウス巡りまでする理由になるには弱い。

きっと、他にも理由があるんだ。

それに、人見知りなのかと思えば、意外とライブハウスの店長と打ち解けるのは早く、話してみれば内気な印象よりはもっと、ドライ。

千みたいな、べったりなタイプじゃないのも面白くて、俺だけに敬語で、更に“万さん”と呼ぶ以外はフランクに接してくれた。

【千は千って呼ぶし、敬語じゃないのにな。】

ちょっと距離を感じて面白くない。
千は必要以上に、Aと会話しようとしないのも問題だし。

ちょっとメンバーとしても打ち解ければと思っていたけど、夕飯を一緒に食べるかとか言って、中学生を夜に連れ歩くのもどうかと思いながら困っていた時、たまたまバレンタイン近くにAからラビチャが来た。

「千、寝てるからさ。お茶いれてくるから適当に待ってて。」

そう言ってキッチンへ下りていく。

母親がいなくて、親父が仕事でいない事が多いせいか、家事をするのは専ら俺だった。

手慣れたもので、さっさと3人分のお茶を用意しようとすると、茶葉が切れていた。
戸棚から新しい茶葉を茶筒に移し替えてお茶を淹れる。

部屋に戻ると、真っ赤な顔をしたAと、その顔に手をあてて、今にもキスしてしまいそうな千がいた。

【女に不自由していない千が?好みじゃないのに手を出そうとしたのか?】

真っ青になって、頭の中で、ぐるぐる考える。

付き合うのか?
え?何股?
前もやったよな。

そう思うと、持ってるお盆を置いて、千とAの間に入った。

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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか?万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですw (2019年7月2日 6時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました!ありがとうございます!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます!待っていました!!読んできます!! (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年6月16日 10時

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